おおいた温泉道 小田英一郎さん 山香温泉・風の郷
「山口県から西側の温泉地にはほとんど足を運んでいる。温泉のことは相当知っているつもりだが、ここの温泉は他よりはるかにいいよ」
人懐っこい笑顔で語ってくれたのは杵築市山香町の小田英一郎さん(76)。町内倉成にある「山香温泉・風の郷(さと)」の常連客だ。妻の節子さん(76)とともに、ほぼ2日に1回のペースで訪れている。
浴場は湯船の形を丸と四角で統一した2種類があり、日替わりで男女が入れ替わる。丸の方は窓が大きく開放的。四角の方は落ち着いた雰囲気だ。
それぞれ内湯の大小の湯船、サウナ、露天風呂、おけ湯がある。小田さんが気に入っているのは内湯の小さい湯船。温度が38度ほどのぬるめに設定されている。
「長湯が好きなんです。30分以上ゆっくりじっくり漬かって疲れを癒やすのが日課。草刈りをした後の切り傷などにはとてもよく効く」とほれ込む。
最近、入浴後の休息スペースに国東特産の七島イを使った畳が敷かれた。新しく設けられたカフェスペースは、施設を運営する別府市の温泉旅館「潮騒の宿・晴海」で作られたケーキなどのスイーツを味わうことができ、女性客の心をつかんでいるという。
風の郷があるのは2013年に「世界農業遺産」に認定されたエリア。小田さんは地元の仲間と一緒に風の郷を発着点にした10キロほどのウオーキングのコースづくりに取り組んでいる。
「施設はおしゃれになり、風情もある。老若男女を問わずウオーキングは人気。コースが完成したら、歩いた人に温泉でスッキリして帰ってもらいたい。絶対にファンが増えるはずだ」と目を輝かせた。
おだ えいいちろう 杵築市山香町野原出身。西日本高速道路勤務時代、温泉を巡る楽しさを覚えた。20年ほど前に陶芸を始め、陶芸教室「夢楽房(むらくぼう)」で指導する。
泉質は炭酸水素塩泉。立ち寄り湯の受け付けは午前8時半~午後9時半。大人料金は平日390円、土日・祝日500円。休館はおおむね火曜日。TEL0977・75・1126。