食害生物からアサリを守る網をかぶせる協議会メンバー=8月21日、臼杵市諏訪付近の臼杵川河口干潟
【臼杵】臼杵市内の水産関係者でつくる「うすき海のほんまもん漁業推進協議会」(会長・西岡隆市長)は臼杵川河口干潟での潮干狩りを復活させ、交流人口の増加を目指している。その一環として、アサリの食害生物を特定する調査をし、クロダイが捕食する動画を撮影した。他の生物は写っておらず、「クロダイに対する効果的な対策でアサリの増殖を目指す」と意気込んでいる。
天然アサリの減少に伴い、干潟での潮干狩りは2012年から中止されている。協議会は23年度に「臼杵干潟アサリ復活プロジェクト」を開始。アサリを育てるための有効策を模索している。
調査は10月に10日間、実施。干潟に砂とアサリ58個が入った籠を置き、近くにビデオカメラを設置した。その結果、砂には捕食されたとみられる跡があり、アサリは7個に減少。貝を食べるクロダイの姿が動画に写っていた。
クロダイなどから守るには網などで覆うことが有効とされ、協議会も網で保護するエリアを広げてきた。本年度は干潟から採取した稚貝4万個に網をかぶせて育成中で、来年3月までに生き残った数を確認する。
他にも市内の醸造会社で発生する活性汚泥の肥料で成長促進を図るといった調査を実施。子どもたちを干潟に招き、生物多様性や環境保全について学んでもらう。
プロジェクトは県と市の補助金を受けているが、本年度が最終年度。協議会は「環境学習の場にもなる臼杵干潟でプロジェクトを地道に続けていけたら」と話した。