おおいた温泉道 八木みちるさん 別府市明礬・湯屋えびす
山あいにただよう独特なにおいと白濁した硫黄泉の湯が特徴の明礬温泉。その中心部にある「湯屋えびす」の大浴場には「健康と美容に効果抜群」とうたった露天の岩風呂がある。
別府八湯温泉道名人会事務局長の八木みちるさん(42)=別府市=は「温泉らしいにおいで気持ちは癒やされ、肌もきれいになる。施設の内装や調度品は女性好み。『何てすてきな温泉!』というのが初めての印象でした」と魅力を語る。
名人会の取り組みの一つで昨秋に始めた「美人温泉道」の隊長も務めるなど活動的。女性の温泉ファンを増やす狙いで始めた企画は、既に80人以上が入会するなど好評だ。
「全ての女性がいつまでも美しくいたいと考えている」。湯屋えびすには硫黄泉と単純泉の2種類があり、泉質の異なる複数のお湯に入って美容効果を高める入浴法の“伝承”にもうってつけという。
神奈川県に住んでいた5年前に観光で初めて別府市を訪れた。スタンプラリーで巡り「ドはまりした」。2013年に別府市に移住。普段は大分、別府両市を移動販売車で巡る仕事のため、日差しを浴びることも多く「大切なことがある前の日は美白になるためにここに来ています」。
場所ごとに違った景色や人との交流を楽しめるのが温泉の魅力。温泉道は4巡目で、気付かないうちに、その日の気分などに合わせて目的に合った場所を選ぶようになっていた。「私にとって温泉は私自身を形づくる全て。生きるために不可欠な『栄養』です」と目を輝かせる。
「美人になるために別府市に来る市外の人も増えて、別府市が『べっぴんさん』であふれる日が来るといいなぁ」。そんな思いを胸に、今日もどこかの湯に漬かっている。
データ:午前10時から午後11時まで。大人千円、中学生500円、小学生300円。無色透明な弱アルカリ性の単純泉もある。月に1日はメンテナンスで休業。問い合わせはTEL0977・67・5858へ。
八木みちる(やぎ・みちる)移動販売車で開く「コトリカフェ」を運営。インターネットの交流サイト「フェイスブック」などでも積極的に温泉の情報を発信している。趣味は大衆演劇の観賞。