おおいた温泉道 吉田明彦さん 日田市高瀬・琴ひら温泉
水郷日田を流れる三隈川の上流、高瀬川の渓流沿いに造られた露天風呂が観光客や湯治客を迎えている。岩風呂からは対岸の岸壁を流れ落ちる滝や、川のせせらぎも眺められるぜいたくな空間。日田市中心部から車でほんの十数分の場所だが、野趣あふれる琴ひら温泉には県内外からのリピート客が多い。
「紅葉や新緑、雪景色など四季折々の表情を楽しめる。仕事終わりにこの温泉に漬かると心と体がリフレッシュできる」と話すのは常連の吉田明彦さん(58)=日田市隈。お湯を肌になじませるようにじっくりと味わい、「いやあ、何度入ってもいいですね」と声を弾ませた。
2003年にオープンした比較的新しい温泉。泉質は塩化物―炭酸水素塩泉で、独特のつるっとした感触が心地よいという。泉源は約60度。基本的には源泉掛け流し。「肌がすべすべになって気持ちいい。木々に囲まれたロケーションにも癒やされる」と笑みを浮かべた。
温泉巡りを始めたのは30代後半から。仕事の疲れが翌日に残るようになったが、温泉に漬かると疲労感から開放された。夫婦で熊本県の黒川温泉や小国町の温泉などにもよく通う。「他の温泉地もいいが、地元で気軽に入れる琴ひら温泉は最高。程よい泉質で柔らかいお湯なので女性にも好まれていますよ」
吉田さんは日田のご当地グルメ「日田やきそば」が名物の「三隈飯店」店主。来店した観光客にもよく温泉を勧める。観光客が地元自慢の温泉やご当地グルメに大満足して帰ってくれるのが一番うれしいという。
「温泉をきっかけに日田の良さを知ってもらえるよう、これからも多くの人に伝えていきます」と力を込めた。地元を愛する思いは温泉や鉄板よりも熱い。
データ:入浴料は大人500円、小学生250円、乳幼児無料。営業時間は正午から午後10時まで。土、日曜日と祝日は午前11時から。問い合わせは(TEL0973・23・8827)へ。
吉田明彦(よしだ・あきひこ)日田市出身。ご当地グルメ「日田やきそば」を使った地域活性化に取り組む「日田やきそば研究会」の顧問。趣味は渓流釣り。アウトドアが好きで、毎月、ゴルフ場で汗を流す。