おおいた温泉道 若月美智子さん 星生温泉
一歩足を踏み入れると息をのむ。そこに広がるのは壮大なくじゅうの山々を背景にした見渡すほどの大展望露天風呂だ。
九重町田野の九重星生ホテル「山恵の湯」は、絶好のロケーションと独特の泉質を有し、登山客をはじめ、県内外に多くのファンを持つ。
「大分にはすてきな温泉が多く、なかなか一つは選べないがここは特別」。2年前に初めて訪れ、大のお気に入りになったという若月美智子さん(56)=別府市=は太鼓判を押す。
ホテルは1954年創業。女湯だけでも6種類の露天風呂がある。酸性緑礬(りょくばん)泉、単純温泉、硫黄泉、硫黄冷鉱泉が楽しめ、神経痛や関節痛、アトピー性皮膚炎などに効くという。
「酸性の湯のピリピリ感で効いている実感がある。苦いけど飲んでも体にいいんですよ。人肌の温度でゆっくりと漬かれるのもうれしい。お風呂の種類も多いから2時間でも3時間でも入っています」
広島県で生まれ育ったが「いろんな温泉に入りたい」と3年前、別府市に移った。県内を中心に九州内の温泉に出掛けながら、40歳のころに始めた登山も本格化。大分百山踏破を目指し毎週のように山に登る中で山恵の湯に出合った。
もう一つの趣味であるスポンジボールテニスにも週4、5日打ち込んでおり、別府での生活を選んだことを「本当によかった。たくさんの人に出会え、たくさんのものをもらった」と満足している。
湯上がり後、「大好きな山が眺められ、入っているときは至福の時。ご飯を食べるより好きかも」とはじけるような笑顔を見せた後、続けた。「これから山に登ってきます」
わかつき・みちこ 広島県大竹市出身。別府八湯温泉道は3巡目に挑戦中。日本山岳会東九州支部の会員としても活動している。大分百山は現在77、日本百名山は30踏破した。
平日午前10時~午後9時(休前日・盆・12月31日午前10時~午後7時、火・金曜は午後1時半~)。中学生以上800円、小学生以下500円。5歳まで無料。(TEL0973・79・3111)