おおいた温泉道 亀田英介さん まきばの温泉館
「自分の肌によく合う温泉。単純に気持ちがいいしね」。別府八湯温泉道名人の4巡目に挑戦している九重町田野の亀田英介さん(65)は地元にある大衆浴場に太鼓判を押した。
大自然が広がる県道別府一の宮線の西側にある「九重やまなみ牧場・まきばの温泉館」は登山客や地元住民に人気の温泉だ。「体にとてもよく染み渡る」と言いながら、笑顔で湯船に入った。
浴室は大浴場、露天風呂、牛乳風呂、水風呂、サウナと豊富にあり、長時間楽しめる。メインの大浴場と露天風呂の湯は茶褐色で泉質は炭酸水素塩泉。メタケイ酸が387ミリグラムと非常に多く、美肌効果が高いという。2種類の温度の違う源泉を混合し、泉質を維持しながら約40度で調整している。
現地の標高は約千メートル。露天風呂にはくじゅうの山々から吹き下ろされるそよ風が流れ込み、青空に延びる飛行機雲は手が届きそうなほど近い。「ロケーションが最高でしょう。サウナや牛乳風呂もあるからいろんな人に薦めやすいんです」。初心者、上級者を問わず十二分に楽しめる温泉。説明を聞いて、なぜこの温泉を紹介してくれたのかが分かった。
友人が別府八湯温泉道に挑戦していたことがきっかけで2004年3月から温泉巡りを始めた。そのときに感じたのは「素晴らしい温泉は湯と風情がマッチしている」。泉質とともに内装の雰囲気や景観も重視するようになった。
「飯田高原だけでも、優れた名湯はいくらでもある。名人の称号を得ることはあくまできっかけ。九州中の名湯を探し出し、全て入ることが夢です」。湯船で浮かべた笑顔が、長い旅の楽しさを物語っていた。
データ:4~11月は午前10時~午後9時。12~3月は午前10時~午後8時。大人500円、小学生以下200円。TEL0973・73・0080。
亀田 英介(かめだ・えいすけ)東京都出身。1989年にキャンプ場「九重(くじゅう)山麓風の丘」をオープン。趣味は仲間と結成しているブルーグラスバンドでコントラバスを担当している。
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