花いろ温泉 温度違う二つの源泉
温度違う二つの源泉 市民らの憩いの場
豊後高田市美和の健康交流センター花いろ内にある市営の「花いろ温泉」は2002年のオープン以来、市民らの憩いの場として親しまれている。14年には露天風呂がリニューアル。温度の違う二つの源泉かけ流しを楽しめるようになり、さらに客足が伸びている。
ぬるめの31度の炭酸水素塩泉は薄い緑色で、冷たい24度の炭酸水素塩冷鉱泉は鉄分を多く含んでいるため褐色に濁っている。肌にびっしりと細かい炭酸の泡が付着し、血管を拡張して血の流れを良くする。アルカリ成分が皮脂を溶かし、美肌効果も期待できるという。
自営業の桑原誠さん(66)=市内築地=は午前中の仕事を終えてから、昼ごろに疲れた体を癒やしにほぼ毎日通っている。露天風呂以外にも大浴場やジェットバス、打たせ湯、サウナなどと充実しており、「いろんな種類の湯を楽しむことができるのでありがたい。顔なじみが多くて気兼ねなく過ごせる」と話す。
爽やかな陽光を浴びながら炭酸泉に漬かり、「源泉は熱くないのでサウナと交互に入るのがいいね」。さっぱりとした湯上がり後には、地元の少年野球の指導に出掛けていった。
豊富なミネラル分を含有する31度の源泉は飲むことができ、腸の調子を整えて体の中から元気になる。施設内にはトレーニングルームや体育館があり、体を動かしてからひとっ風呂を浴びる利用者も多い。健康づくりには欠かせない「命の湯」となっている。
( メモ ) 営業時間は午前10時~午後10時。入浴料は一般300円、70歳以上200円、小学生150円。和風と洋風の露天風呂は男女日替わりで楽しめる。家族風呂は1時間1800円。第2、4水曜日は休み。問い合わせは花いろ温泉(TEL0978・22・1155)へ。
40年以上変わらない一皿 腹も心も満たすランチ
花いろ温泉から車で約5分。「昭和の町」の一角にある豊島食堂は地元住民から根強く愛される名店だ。
1969年に和食中心の店として開いたが、大阪で修業した鳥羽政明さん(64)が2代目として継いでからは洋食が増えていった。
40年以上変わらない豊島ランチ(1600円)はエビフライに魚フライ、豚ロース、目玉焼き、スパゲティ、サラダが一皿に満載。おなかも心も満たされる。営業時間は午前11時半~午後2時と同5~10時。ランチはいつでも注文可。日曜日は休み。問い合わせは豊島食堂(TEL0978・22・2451)へ。