琴ひら温泉 ゆめ山水 川のせせらぎ聞きながら
川のせせらぎを聞きながら、空気を吸い込むと気持ちがリセットされる。大分自動車道日田インターチェンジから車で約20分の場所にある日田市高瀬の「琴ひら温泉 ゆめ山水」。三隈川の支流、高瀬川のそばにあり、浴槽は全て露天風呂。絶好のロケーションを求め、県内外から多くの人が訪れている。
週に1度ほど通う曽我崇(たかし)さん(47)=市内港町、自営業=は自然の岩石で作られた浴槽に漬かると声を上げた。「あー気持ちがいい」。男湯は川を眺められる浴槽から、川と同じ高さのものまで4槽ある。「それぞれ温度が違うので、気分によって入る湯船を選ぶこともある。疲れが取れる」
泉質は軟らかく、湯はとろっとした感触。露天風呂の近くにはモミジやツバキを植えており、湯に漬かりながら眺めることができる。女湯も川沿いに2槽ある。
琴ひら温泉は2012年の大分県豪雨で大きな被害を受けた。脱衣所には流木が流れ込んだ。再建を余儀なくされ、浴槽にたまった土砂の撤去にも追われた。
今年7月の福岡・大分豪雨では津江方面から流れる高瀬川はほとんど増水せず、被害はなかった。前回被災したことを知る常連客からは心配する問い合わせが多く寄せられた。温泉を管理する責任者の佐藤信幸さん(57)は「被害がなかったのは幸い。客足は減少しているが、たくさんの人に日田に来てほしい」と話した。
( メモ //)
入湯料は大人600円、小学生300円。年中無休。平日は正午~午後10時。土日曜、祝日は午前11時~午後10時。家族風呂(2千円~2500円)は16室。7月には宿泊できるゲストハウスをオープンした。問い合わせは琴ひら温泉 ゆめ山水(TEL0973・23・8827)。
一手間加えた肉自慢 笑顔生むメニュー研究
敷地内にある「焼肉 すみ火(か)」の店内は木目を基調としている。人気メニューは焼き肉盛り合わせセット3、4人前(3800円)。塩やしょうゆをもみ込み、一手間を加えている。
腕を振るうのはフランス料理店で修業経験のあるオーナーシェフ岩本太一さん(60)。客の喜ぶ顔を想像しながら、メニューの研究に励んでいる。
定休日は木曜日。午後5時~同10時。土日曜、祝日は午前11時半からランチ営業がある。問い合わせは同店(TEL0973・23・7727)。