スパビレッジ日出 別府湾望む、抜群の開放感
波の音も心地よく 別府湾望む、抜群の開放感
「こんな所に温泉があるの?」。日出町川崎の川崎工業団地から約1キロ。案内の看板を頼りに畑や住宅の間を縫うように進んだ海際に、いきなり「スパビレッジ日出」が現れた。
陽気な音楽が流れる南国風の建屋で受け付けを済ますと、経営者の小野隆博さん(64)が歓迎してくれた。「隠れケ浜にようこそ。自慢の景色を楽しんで」
目の前に別府湾を望む露天の大浴場と、八つの家族風呂は100%掛け流し。泉質は肩凝り、冷え性などに効くという単純温泉。無色透明の湯は40度と熱すぎず、波の音を聞きながらじっくり漬かるのに最適だ。
家族風呂にはヒノキ風呂、バリアフリーなどそれぞれ特徴がある。海のイメージで各風呂に軍艦の名を冠している。
運営は焼き肉店を展開する大心産業(別府市)。その会長で、町内で漁師もしている小野さんが発案し、昨年7月に開業した。計画当初は「交通の不便さから周囲には大反対された」というが、風光明媚(めいび)なロケーションに心底ほれ込んだ。建設作業にも加わり、約5年をかけて整備した。
自身で名付けた「隠れケ浜」の異名は口コミで広まり、客の6割以上がリピーター。常連の浜田信子さん(48)=別府市亀川=は「海を見ながら温まっていると、小さいことに悩んでいてもしょうがないなと思え、リフレッシュできる」とほほ笑む。抜群の開放感に引き付けられる人が多いのもうなずけた。
( メモ ) 営業時間は午前10時~午後11時。無休。入浴料は大浴場が400円(小学生200円、小学生未満は無料)、家族風呂が1時間2千~3500円。施設内のレストランで食事をすると大浴場は無料。宿泊もできる。問い合わせはスパビレッジ日出(TEL0977・28・0220)。
食欲そそる香り ゴボウとリンゴ煮込んで
日出町中心部のJR暘谷駅近くにある「カフェライフ」。
オーナーの竹内美樹さん(46)のお薦めは「ごぼうとりんごのキーマカレー」(850円)。スライスしたゴボウとリンゴを煮込んだひき肉のカレーで、フルーティーかつスパイシーな風味が食欲をそそる。自家製パンにサバとタマネギ、レモンを挟んだ「サバサンド」(420円)や「甘酒ラテ」(400円)なども人気だ。
午前11時~午後8時。定休日は月曜、第2・4火曜。問い合わせは同店(TEL0977・84・7137)。