完成した環状交差点「ラウンドアバウト」(津久見市提供)=津久見市岩屋町
【津久見】津久見市岩屋町の市道岩屋三差路で、環状交差点「ラウンドアバウト」が完成し、7日から通行できるようになった。市によると、県内では宇佐市安心院町に続き2例目の設置。
安全な通学路の整備などを目的に、津久見市が2018年度から取り組む市道岩屋線道路改良事業の一環。環状交差点は重大事故の抑制につながるとされ、21年に導入を決め、昨年11月から工事を進めていた。
同三差路はJR津久見駅から東に約300メートルの住宅地にある。交差点の外径は約32メートルで、環道(車道)の外周には歩道を設けた。信号機はなく、車両は時計回りに走行し、出る際は左折の合図をする。
市は市報やホームページを通じて通行方法を周知するほか、当面の間は交通誘導員を配置してルールの定着を図る。
石川正史市長は「長期の工事で市民の皆さんにはご不便をおかけした。事故率低下や停電の影響を受けないといった効果が期待できる。慣れるまでは戸惑う人も多いと思うので、安全確保に努めたい」と話した。