八面山金色温泉 四季折々、露天で「ほっ」
中津市のシンボル「八面山」(659メートル)はかつて修験道として名をはせた。麓に開業する「八面山金色(かないろ)温泉」(同市三光田口)は、住民や観光客の疲れを癒やす場としてにぎわっている。
施設内の立ち寄り湯「温泉館」は複数の露天風呂を楽しめるのが魅力。寝湯に打たせ湯、洞窟温泉などを山の形に沿うように配置している。植栽は四季折々に表情を変え、夜は満天の星を満喫できる。雄大な自然に包まれ体を温めるのはまさに「極楽」だ。
常連の会社員足立良二さん(67)=同市是則=は「泉質が良い」と太鼓判を押す。地下1500メートルからくみ上げる弱アルカリの単純泉を40度ほどに加温。肌触りは柔らかく、腰痛や肩凝りに効く。「体が冷えにくくなり、冬でもこたつが要らない。肌もスベスベになる」
サウナで他の客と世間話するのも楽しみの一つ。「一日の最後に心身ともにリフレッシュできる」と笑顔を見せた。
温泉館は2000年に開業し、19年目。5千平方メートルの敷地には宿やレストラン、マッサージ施設を備える。ホタル観賞会などのイベントを開催し、交流の場としても市民に親しまれている。
川原広吉館長(63)は「八面山の魅力を感じてもらえるよう努力していきたい」と意気込む。地域密着の運営が、多くの人たちを魅了している。
(メモ//) 大浴場・露天風呂の営業時間は午前10時~翌午前0時。入浴料は中学生以上600円、小学生300円、幼児無料。家族湯は午前10時~午後10時半で料金は2160円。平日は1時間、休日は45分利用できる。年中無休。問い合わせは「八面山金色温泉」(TEL0979・26・8065)。
地元食材がいっぱい 特製漬け込みだれの唐揚げを
金色温泉から北に約5キロ。国道10号沿いにある「道の駅なかつレストラン」は地元食材をふんだんに使った料理が自慢だ。
お薦めの「道の駅ランチ」(1280円)は特製漬け込みだれを使った中津唐揚げを楽しめる。地元の港で水揚げされたシタビラメの煮付けやワタリガニのみそ汁などを味わえる「小祝漁師めし」(1280円)も人気だ。
営業時間は平日が午前10時~午後5時。土、日曜日、祝日は午前10時~午後6時。年中無休。問い合わせはTEL0979・32・9232。