クリスタル温泉 軟らかく、ほのかな塩気
軟らかく、ほのかな塩気 疲れた体の奥まで温か
「クリスタル温泉」(大分市北下郡)は今年3月、オープン30年目を迎えた。地下700メートルからくみ上げる無色透明の源泉は48・6度。湯船に注がれるころにはちょうど良い温度となり、多くの常連客を癒やしてきた。
市中心部から車で10分ほど走ったビルの2階にあり、「天然温泉」の赤い看板が目印。大浴場は二つの湯船がメインのシンプルな造りだ。
「ほのかな塩気があり、上がった後もしばらく温かい。肌もツルツルになる」。オープン直後から、ほぼ毎日訪れている田北止(とどむ)さん(90)=同市牧=が話してくれた。
卒寿を迎えた今でも月2、3回はゴルフを楽しむ田北さん。電気風呂に漬かった後、半身浴で汗をかくのがお気に入りという。「膝も腰もどこも悪くない。長生きできとるのも温泉のおかげじゃ」と、大きく笑った。
ナトリウム塩化物泉のかけ流しで、体の奥まで温まる。水素イオン指数(pH)8・0の弱アルカリ性。湯の感触は軟らかい。美肌効果の目安とされるメタケイ酸も159ミリと豊富に含まれている。
遠赤外線低温サウナと地下水を張った水風呂も人気で、「一日の疲れが取れて、明日からまた頑張ろうってなりますよ」と支配人の是永恵子さん(68)。夜になると、働き盛りの会社員やスポーツに励む高校生でにぎわうという。
疲れているときほど、行きたくなる温泉だ。
( メモ //) 営業時間は午前11時~午後11時。入浴料は中学生以上350円、小学生150円、幼児70円。家族風呂は1時間1300円、45分千円。年中無休で、29年間で休んだのは設備整備工事の7日間だけという。問い合わせはクリスタル温泉(TEL097・552・2070)。
そばもスイーツも 食後のカフェ楽しんで
クリスタル温泉から徒歩約5分の「蕎麦(そば)カフェ蕎屋(きょうや)」(大分市牧)では、手打ちそばやスイーツメニューを楽しめる。
北海道産を自家製粉して作った二八そば、だしを効かしたあっさり味のつゆが特徴。辛めの大根おろしをのせた「おろしぶっかけ」(900円)は春から夏にかけての人気メニューだ。
豆乳と掛け合わせた「そば茶プリン」(250円)などスイーツも豊富。代表の鶴田浩徳さん(57)は「食後のカフェも楽しんで、くつろいでもらえたら」と薦める。
営業は午前11時半~午後6時。定休日は月曜。問い合わせは同店(TEL097・552・7844)。