ゆの杜 竹泉 緑に囲まれたオアシス
連日の暑さで少し疲れ気味。「こんなときは温泉で体を癒やそう」と、大分市中心部から車を30分ほど走らせた。訪れたのは由布市挾間町来鉢の「ゆの杜(もり) 竹泉(たけせん)」。周囲はのどかな田園景観が広がり、それだけでも心地がいい。
受け付けをして木々が茂る敷地内に足を踏み入れると、オーナーの大津英人さん(81)がこだわって作ったという貸し切り露天風呂8棟と一般風呂2棟が点在。木造の建屋がどこか懐かしい。
この時季、特に人気の貸し切り風呂は「布袋竹(ほていちく)の湯」。露天と内風呂があり、無色無臭のアルカリ性単純温泉。ぬるっとした湯が体に優しく、肌はしっとりとつるつるになる。いわゆる“美人の湯”だ。
加えて、うれしいのがサウナと水風呂。ミスト状になった温泉に全身を包まれていると、美肌効果が期待できそう。「ダイエットにもなるし、女性に好評ですよ」と従業員の大津美奈子さん(50)。
一般風呂も緑に囲まれた露天があり、常連客らの憩いの空間。多いときは週1回のペースで利用する野田隆治さん(49)=大分市大在=は「湯に漬かると落ち着くし、肌の調子も良くなる。仕事帰りによく来ます」とほほ笑んだ。
各棟には野の花がさりげなく飾られ、事前に頼めば好みの湯の温度にしてくれる気配りも。
心身ともにリラックスして「明日も頑張ろう」と思えた。
( メモ /) 営業時間は午前11時~午後10時。予約できるが、土日曜、祝日は当日のみ受け付ける。第1木曜日が定休。入湯料は貸し切り風呂が1800円から、一般風呂が大人500円、小学生以下200円。問い合わせは竹泉(TEL097・583・4088)。
ご飯覆う赤身肉 大葉とニンニクがアクセント
ゆの杜竹泉から車で15分ほどの場所に「古民家食堂 春馬」がある。オーナーシェフの小早川靖さん(60)が、自ら改装した趣のある店内。多くの客の目当ては国産牛ステーキ丼定食(中・1350円)だ。
ご飯を覆うように盛られたヘルシーで軟らかな赤身肉。特製の甘いたれとわさびを付けて食べる。ご飯に混ぜ込まれた大葉とニンニクがアクセント。「満足してもらえるよう手間暇かけています」と小早川さん。
毎週木曜日と第1、3水曜日が定休。問い合わせは同店(TEL097・583・6060)。