鴛野温泉はなまるの湯 自慢の泉質で肌つるつる
朝夕の涼しい風が心地よく、温泉好きの人にはたまらない季節となった。さすが「おんせん県おおいた」。思い付いたらすぐ普段着で気楽に行ける温泉も、いろいろな所で見掛ける。「鴛野温泉はなまるの湯」もその一つ。大分市鴛野の国道10号沿いにひときわ大きな「ゆ」の文字が目を引く。昨年12月に開業したこの温泉は、交通の便の良さから週末には家族連れや友人同士などでにぎわうという。
「自慢はやっぱり泉質の良さ」。薄いモスグリーンの湯はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉でしっとりと滑らか。「美肌効果があるメタケイ酸も含まれてるんですよ」と店長の川野明子さん(78)。
源泉掛け流しの岩風呂や寝湯、壺(つぼ)湯、薬草湯などの露天風呂、炭酸泉、ジェットバスなど、大浴場は11種類の浴槽を楽しめ、温泉気分を十分満たしてくれる。家族湯には休憩室付きの部屋や滑りにくい畳敷きの風呂場もあり、高齢者や子ども連れに好評。
吉本辰男さん(83)、美代子さん(77)夫婦=大分市梅が丘=は「一番湯が大好き」とオープン当初から毎週朝一番に訪れているという。温泉巡りが好きで、湯の良さは“味見”して感じるという辰男さんは「ここの湯はしょっぱさがちょうど良い。肌がつるつるになり、湯上がりは元気な気分になる」、美代子さんは「スチームサウナの後は喉がすっきりするんですよ」とほほ笑む。
広い駐車場もあることだし、最近足腰が弱ったと出無精になったうちのおばあちゃんを連れて来ようかな。
( メモ //) 「鴛野温泉はなまるの湯」はJR敷戸駅から徒歩5分。営業時間は午前9時~深夜2時(受け付けは深夜1時まで)。大浴場の入浴料は大人500円、小学生以下250円、3歳以下は無料。岩盤ルームは980円(大浴場利用料含む)。家族湯は1800~2900円で前日から予約可。問い合わせは同温泉(TEL097・554・7100)。
チーズ溶け込んだデミソース 老舗の味、受け継ぐ
鴛野温泉はなまるの湯から車で約5分。大分市上野で30年続いた「洋食ひかり」の味を受け継ぐ「洋食屋ひかりのたまご」が昨年3月、大分市光吉にオープンした。
一番人気はデミグラスソースにチーズが溶け込んだチキンカツ「グランメールチキン」(930円)。来店客の8割が注文するという。甘いソースが染み込み“箸が止まらない”ほどのおいしさ。
オーナーの峰尾靖宏さん(35)は「師匠の“ひかり”も竹田市荻町で復活しました。両方の味を楽しんで」と話す。持ち帰りできる。営業時間は午前11時~午後2時、同5時~同8時半。定休日は火曜日。問い合わせは同店(TEL097・568・0707)。