おおいた温泉物語・三川の湯 優しい明かりに包まれて
だんだんと暑くなり、ちょっと動くと汗が噴き出す。「ベタベタした体を洗い、くつろぎたい」。そう思って大分市三川新町の「おおいた温泉物語 三川の湯」を訪れた。
オープン12年目。店長の薬師寺桂佑さん(39)によると、近所のお年寄りや近くの工場で働く人たちをはじめ地域の人たちに愛用されているという。
浴室のドアを開けると、オレンジ色の落ち着いた電球の明かりに迎えられた。高い窓からは優しい月明かり。リラックス効果があるオレンジ色の電球は広めの間隔で並び、明る過ぎず、暗過ぎない程よい明るさ。入浴する人を、まずは視覚で癒やす。
源泉掛け流しの天然温泉。地下700メートルからくみ上げる湯は、塩分と硫黄分を含む塩化物泉。筋肉痛や冷え性、皮膚の病気などに効く。
1年365日中、360日は通っているという常連の甲斐久夫さん(67)=同市横尾=は「傷の治りも早い。いろいろな温泉に行ったが、ここが一番疲れが取れる」と湯船に漬かりながら笑顔で話した。この時季のお気に入りは、夏限定の水風呂。「冷た過ぎない水が適温。サウナに入った後、水風呂に入るのが最高」
6月から施設内で「何でも市場」を始めた。地域の人が使わなくなった物や手作りの手芸品などを持ち寄って、フリーマーケット方式で販売できる。「気軽に使用して」と女性店員。温泉のついでに、思わぬ掘り出し物に出合えるかも!
( メモ //)
年中無休。営業時間は日~木曜日、祝日は午前10時~翌日午前1時。金、土曜日は24時間。入浴料は大人(中学生以上)360円、小学生150円、小学生以下70円。家族風呂もある。問い合わせは同店(TEL097・556・5100)。
40年以上続く看板メニュー 甘辛いたれをからめて
三川の湯から車で7分ほどの所に「食事処 DON」がある。40年以上続く看板メニュー「どん焼き」(830円)は、甘辛いたれをからめた鶏胸肉と、チーズをのせたスパゲティの組み合わせが絶品。
スパゲティと鶏肉を一緒に食べたり、ウスターソースをかけたりと食べ方はさまざま。オーナーシェフの狭間治男さん(68)は「自分に合った食べ方で、おいしく食べてほしい」と笑顔で話す。営業時間は午前11時~午後9時。定休日は日曜日と第2、5月曜日。問い合わせは同店(TEL097・558・8793)。