名苑と名水の宿 梅園 山の恵み“美人の湯”
山の恵み“美人の湯” 大自然に囲まれ、のんびり
由布岳の恵みを受けた豊富な湯量を誇る由布院温泉。その由布岳を望む「名苑と名水の宿 梅園」(由布市湯布院町川上)は、広大な自然に囲まれた空間でゆったりと過ごせる。
JR由布院駅から車で約5分。宇奈岐日女(うなぎひめ)神社のある突き当たりを左へ500メートルほど行くと、約3万3千平方メートルの敷地の約半分を占める美しい庭園に迎えられる。寄り添うように14の客室がある本館と12の離れが立つ。鳥のさえずりが響く中、夏の草花を眺めながらロビーの裏手へ。由布岳を正面に見据えた大露天風呂にたどり着く。
泉質は関節痛、冷え性などに効くという単純温泉。源泉掛け流しの湯を、敷地内に流れる湧き水で約40度に調整した天然温泉だ。保湿成分であるメタケイ酸を大量に含む“美人の湯”は刺激が少なく、安心して入ることができる。バリアフリーの貸し切り家族風呂もある。
梅園が経営する「カフェ&バー えんじ」で食事をすると、大露天風呂を無料で利用できる。立ち寄り客も気軽に利用してほしいという心遣いだ。
週に3、4回温泉に入る同町の潘美佳さん(23)は「温度がちょうど良くて気持ちいい」とお気に入り。福岡市から年に2回訪れる谷口寿一さん(41)は「家族風呂も大露天風呂も広くて、ここまでのんびりできる温泉はなかなかないのでは」と話す。
自然美と温泉の心地よさを求めて、地元はもちろん、県外や国外からも多くの人が訪れている。
(メモ//) 営業時間は午前11時~午後4時(受け付けは同3時まで)。入浴料は大人700円、小学生以下350円、3歳未満無料。貸し切り家族風呂(1回50分)の営業時間は午前11時~午後3時(受け付けは同2時まで)。入浴料は大人1500円、小学生以下750円、3歳未満無料。不定休。問い合わせは「梅園」(TEL0977・28・8288)。
蒸されて甘い! 県産野菜と豚肉を堪能
「梅園」のロビーから徒歩約1分の場所にあり、広大な庭園を眺めながら食べるランチタイムのヘルシー料理が「カフェ&バー えんじ」の自慢。お薦めは「錦雲豚(きんうんとん)と季節野菜のせいろ蒸し」(ライス、スープ付き2268円)。甘くて柔らかな県産野菜と豚肉を、岩塩やたれと共に楽しめる。「えんじ風焼きカレー」(サラダ、スープ付き1296円)も人気だ。
ランチタイムは午前11時~午後3時(午後2時半オーダーストップ)。火曜が定休。問い合わせは同店(TEL0977・28・8290)。