豊後水道 初日の出2017
佐伯市蒲江の海岸で1月1日朝、初日の出にカメラを向けた。
山を少し越えた人けのないリアス海岸にその場所はある。明かりはなく、聞こえるのは波と風の音だけ。自然のBGMを聞いているかのようだ。水平線から明るくなっていく空にきれいなグラデーションがかかり、普段目の当たりにしない光景。小鳥のさえずりも聞こえ、自然の恵みを体で感じられる。
午前7時13分、水平線が一気に赤に染まってきたと思うと太陽が顔を覗かせる。漁に出ていた船も、鳥も慌ただしく動き回る。太陽が半分以上顔を出すとだるまのように形を変えていく。これは冷え込みがきつく、水平線の遥か彼方まで晴れわたった条件でしか見られない非常に珍しい現象。今年一年の幸先の良いスタートとなった。
(日本文理大学工学部情報メディア学科3年、後藤和典)