清島アパートの活動 ~ようこそ芸術の家へ~
戦後すぐに建てられた古いアパートに、多くの若いアーティストが住んでいることを知った。どのような人達が生活し、活動しているのか興味を持ち、動画ニュースとして制作してみた。
清島アパートは別府市末広町にある元下宿アパートで、9人の芸術家が居住中だ。家賃は1万円と安く、NPO法人BEPPU PROJECTがアーティスト活動支援の一環として運営している。コロナ禍でなければアパート見学も可能で、アトリエを併設しているアーティストの作品を間近に見ることができる。
入居2年目の野口竜平さんは、別府名産の竹で「蛸みこし」を制作していた。ここでは自分の作業が忙しくて引きこもりがちな時でも、一歩部屋を出れば他のアーティストたちと話ができて気持ちが明るくなり、気分を新たに作業に取り組むことができるという。
入居9年目の画家、大平由香理さんは、別府は芸術に理解のあるところで、清島アパートは建物も人も常に開放的な状態で、人と人との交差点となっていると語る。
清島アパートでは、日々アーティストが面白いことを考えて、互いに刺激を受けながら独自の芸術に打ち込んでいる。そんな情熱が清島アパートに宿り伝統として根づいているのだろう。
日本文理大学 工学部 情報メディア学科 3年 ハ・ジョウォン