ゆふいん温泉まつり 献湯祭
ことし67回目の「ゆふいん温泉まつり」が由布市湯布院町であった。
祭りは献湯祭という儀式から始まる。地域の代表や温泉旅館関係者らが、お薬師様に温泉の湯を竹筒に入れ供える。温泉に恩恵を受けるこの地域にとってはなくてはならないお祭りだ。皆がこの自然の恵みに心から感謝していることに感動すら覚える。
その後、ゆふいん子供神楽の奉納の舞があり、太鼓や笛などの音が響き渡る。温泉の神様もきっと喜び、ますます湯の恵みがもたらされるだろう。
おけで湯を運ぶ「お湯かきレース」では、見守る市民や観光客が一体となり「がんばれ!」といった声援や笑いが絶えない。伝統に根ざしたこの祭りで、地域の人々の温泉に対する思いが継承されている。
(日本文理大学工学部情報メディア学科3年、宮崎翔也)