「西野達in別府」 別府舞台に“芸術めぐり”
昨年10月28日から12月24日の間、「西野達in別府」が別府市内各所であった。メイン会場といえるJR別府駅前に突如出現した仮想の“油屋ホテル”。部屋には以前からこの地にある油屋熊八像が現れる。屋外にあって見上げていた銅像が向かい合わせとなり、なんとも不思議な気分。たちまち評判を呼び、一目見ようと行列ができるほど盛況。約1万2千人が来場した。
“地獄めぐり”ならぬ“芸術めぐり”。周辺の路上や屋内には、国際的に活躍する西野達氏のアートが点在し、探索しながらの路地歩きは、前代未聞の光景の連続だった。西野氏は「アートは人間の想像力の拡張につながっている。それこそがアートの存在理由」と考える。
同氏はこの別府市でのプロジェクトなどが評価され、芸術選奨で文部科学大臣賞を受賞した。
(日本文理大学工学部情報メディア学科3年、前田裕城)