国際的な写真コンテスト「コスモスアワーズ」で銀賞に輝いた作品を掲げる西田佳奈さん=大分市高江西のララシャンス迎賓館
【大分】喜びにあふれた破顔の新郎側と、ぐっと感情をかみしめ娘を送り出す新婦の両親―。大分市内の結婚式場で働くフォトグラファー西田佳奈さん(25)=市内旦野原=が、国際的な写真コンテスト「コスモスアワーズ」で銀賞に輝いた。両家の対照的な表情を左右対称の構図で収めた会心のショット。キャリア1年での受賞に「これからも挑戦を続けたい」と目を輝かせた。
コスモスアワーズによると、コンテストは世界中の著名な審査員が批評する。西田さんは「ウエディング・フォトジャーナリズム」部門にエントリー。応募56作品の中から評価点が80点以上(満点は100点)の銀賞9作品の一つに選ばれた。
受賞作は専属カメラマンを務める「ララシャンス迎賓館」(市内高江西)で今年2月にあった披露宴で撮影した。最終盤の「ラストハグ」という演出で、両家ごとに親子が抱擁を交わす場面だった。
「親御さんの感情が豊か。最後に飛びっ切りの表情が飛び出すかもしれない」。直感を頼りに撮影位置を定め、狙い通りの瞬間を切り取った。主題を明確に訴えるため、モノクロに仕上げた。
指導してきた上司の大平郁洋さん(33)は「嗅覚を利かし、偶然ではないショットだ」とたたえた。
西田さんは横浜市出身。大学時代は物理学科に所属した。心機一転、ブライダル産業を志し、昨年4月にララシャンス迎賓館の運営会社に入社した。カメラは素人レベルで触った経験があった程度。就職後、実務を通して本格的に学んだ。
「新郎のお父さんは撮影で硬くなってしまうタイプと聞いた。笑顔の瞬間を自分のレンズで収められたこともうれしい。これからも撮影対象者に思いをはせた写真を心がけたい」と話した。