杜の湯ゆふいん泰葉 美肌効果でにっこり
冬でも国内外からの観光客でにぎわう由布市湯布院町。町中から少し離れた同町川上に一風変わった美肌の湯があると聞いて旅館「杜(もり)の湯ゆふいん泰葉」を訪れた。
こだわりの湯は、美肌効果を高めるとされるメタケイ酸を多く含むナトリウム塩化物泉。魅力をさらに引き立てる最大の特徴は湯の「色」にある。源泉は無色だが、空気中の成分と合わさり、光の反射などのさまざまな条件が整ったとき、きれいなコバルトブルーに見える。
一人旅で湯布院を訪れた山口県の会社員女性(31)は「青色の湯は初めて。足を運んで良かった」と笑顔。日出町の会社員屋部裕一郎さん(29)は沖縄県出身。「青色の温泉には今まで出合ったことがなかった。体に染み渡るお湯が気持ち良かった。面白いお湯」と話した。
18年前に「非日常的な温泉を楽しんでほしい」という願いを込めて豊島義行社長(63)が建設した。「自慢の湯を褒められることが一番うれしい」と息子で専務の匡志さん(34)。
小高い丘の上にたたずむ建物の煙突からは絶えず湯気が立ち上る。観光客が多く行き交う町中心部とは趣が異なり、緑に囲まれた静かで落ち着いた空間が心に安らぎを与えていた。
( メモ //) 入浴の受付時間は午前10時~午後8時。予約不要。男女別小浴場の入浴料は1人700円。混雑時は早めに締め切る場合もある。問い合わせは杜の湯ゆふいん泰葉(TEL0977・85・2226)。
食感がたまらない こだわり、たっぷり
「杜の湯ゆふいん泰葉」から車で約5分。「Kadotyucafe(カドチュウカフェ)」ではこだわりのコーヒーと一緒に手作りアップルパイを味わえる。
店主の穴井智子さん(37)が3日前から仕込んだパイ生地を毎朝焼き上げる。味や食感は幼い頃、父・柱三朗さん(68)が焼いてくれたという大好きなアップルパイを再現している。
営業時間は午前9時~午後6時(ラストオーダーは同5時)。火曜日が定休(TEL0977・85・2676)。