東蓮田温泉 湯、住民との交流「熱い」
別府市に熱いことで知られる共同温泉があるという。普段はぬるめの湯にゆったりと漬かるのが好みだが、ちょっと興味が湧く。JR東別府駅から車で約5分の場所にある「東蓮田(はすだ)温泉」(同市浜脇)を訪れた。
入浴料を払い施設入り口の扉を開けると、脱衣所と浴場が現れる。浴場の中央部にはもくもくと湯気が上がる長方形の浴槽が一つあり、昔ながらの温泉といった感じだ。
管理・運営する東蓮田温泉組合によると、営業を始めたのは1957年。組合長の三重野治久さん(75)=浜脇3丁目自治会長=は「地域住民に愛されており、交流の場になっている。温泉名人を目指す観光客も訪れます」と説明する。
「熱い」とうわさの湯の温度を尋ねると、湯船の中は40度後半まで上がることがあるそうだ。このため、井戸水で温度調整できるようにしている。
泉質はアルカリ性の単純温泉。刺激が少なく、老若男女問わず入りやすい。神経痛や筋肉痛、五十肩、冷え症、不眠症などに効能があるという。
地域住民の岡田弘さん(71)と後藤建治さん(70)は、それぞれ30年以上、ほぼ毎日訪れている。
岡田さんは夕方に利用することが多く、入浴客との会話も楽しみの一つ。話が弾み、ついつい長湯してしまうことがあるそうだ。後藤さんは「疲れがよく取れる。湯から出た後は酒を飲むのが最高」と話した。
気さくな地域住民と交流したい人、高温の温泉に挑戦したいという人は、一度立ち寄ってみてはいかが。
(メモ//) 入浴時間は午前7時~午後11時(受け付けは同10時半)。年中無休。入浴料は100円。問い合わせは東蓮田温泉組合長の三重野さん(TEL090・9659・9080)。
甘くて食べ応えあり サラダ、野菜どっさりと
「茶房たかさき」は東蓮田温泉から歩いて約5分。高崎冨士夫さん(77)、ナル子さん(77)夫婦が経営している。
お薦めは「ハッシュドビーフカレー・サラダ」(850円)。しっかり煮込んだカレーは甘くて食べ応えがある。サラダには自家製の野菜をどっさり使い、新鮮でシャキシャキ。コーヒーやケーキなどもある。
営業時間は午前10時~午後5時。定休日は毎週火、水曜日。問い合わせは同店(TEL0977・23・0592)。