津久見のマグロ ヨコヅーナ
津久見市は、かつてマグロ漁業が盛んな町として知られていた。しかし、時代の流れとともに漁獲量は減少し、後継者不足も深刻化していった。そこで“もう一度津久見にマグロを”という願いのもと、養殖によって新たなブランドを生み出すプロジェクトが立ち上がった。それが津久見のマグロ「ヨコヅーナ」である。
「ヨコヅーナ」が育つ豊後水道は、速い潮流と、 暖流と寒流が混ざり合いプランクトンの発生が多いことで知られる。この恵まれた自然環境の中で育つマグロは、絶えず泳ぎ続けることで身が引き締まり、筋肉質でありながら旨みがしっかりと詰まった上質な赤身を形成していく。また、5年間に渡る細心の給餌と飼育管理によって、きめ細かく上品な脂がのった極上マグロへと仕上がる。名前には、“横綱のように堂々たる存在感を持つマグロに”という想いが込められているそうだ。
「ヨコヅーナ」は、津久見の海で丹念に育てられたブランドマグロとして誕生した。それは津久見の海と漁師の情熱が、失われかけた地域の誇りを再び蘇らせた象徴でもある。この動画は、そんな津久見の海の魅力とマグロに懸ける人々の思いを届けたいという気持ちで制作した。
(日本文理大学情報メディア学科4年 鹿出 洋祐)