編集局記者が本紙とはひと味違う記事をお届けします。
オイゲン・ヘリゲル著「弓と禅」 弓道をしている人なら、一度は耳にしたことがある本だ。著者はドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲル。日本では弓道の古典のように扱われることも多い。 初めて読んだのは弓道を始めたばかりの8年ほど前...
サッカーのワールドカップ北中米3カ国大会は、日本が初戦でオランダと2―2で引き分け、過去準優勝3度の強豪との対戦で、貴重な勝ち点1を獲得した。頑張れ日本代表。ん? ニホン代表? ニッポン代表? どっちだ? 「日本」は「ニホン」なの...
吉田徹 『ミッテラン』(岩波新書) 3年前の春、初めてフランスを旅した。ノルマンディー地方のルーアン、カーン、モンサンミッシェル、ロワール地方のシャルトル、トゥールなどを回り、パリでは3泊したが当初の想定ほど動き回れなかった。それ...
「リバテープ取って」 40代竹田市出身の私は、ついこう言ってしまう。 子どもの頃から当たり前に使ってきた言葉だ。切り傷や擦り傷ができた時、家族に頼むのは「ばんそうこう」ではなく「リバテープ」だった。 ところが県外出...
1935(昭和10)年に作られた「大分県行進曲」。レコードはこの年の7月15日に発売されました。 作詞した故・庄武(しょうたけ)憲太郎さんの親族から寄贈された貴重なレコードには、発売当時の歌詞カードも付いていました。楽譜と1番から...
ビジネス書が好きだ。 正確に言えば、ビジネス書が並ぶ書店の棚が好きだ。読者が集う書店には、オンラインのクリック数とは異なる熱がある。 トレンドの影響を受けるビジネス書のコーナーは、本を実際に手に取り、価値に納得して対価を支払う...
皆さんは「大分県行進曲」をご存じでしょうか。「耶馬の流れの水清く~♪」で始まり、躍動感のあるメロディーに乗せて大分県の景観や歴史を歌い上げる楽曲です。 年配の方は学校で聴いたことがあるかもしれません。県内一周大分合同駅伝で流れてい...
プロレスリングFTO(大分市、スカルリーパー・エイジ代表)が新たな試みをぶち上げた。7月19日と20日に大分市内で恒例の夏大会を行うのだが、その会場が「高崎山自然動物園おさる館の館内」というから驚きだ。そんなところでプロレスができるのか。...
荒木久朝著「MAN 熊本の老舗ビアホール名物マスター一代記」 (熊本日日新聞社・1650円) 本書は主人公の村田善則さんの個性と、著者の荒木久朝さんの知識が、プロレスを軸にして同じ波長で押し寄せてくる一冊だ。村田さん自身が書い...
10年ほど前、夏の甲子園の組み合わせ抽選会を取材するため、大阪・中之島のフェスティバルホールを訪れたことがある。建て替えを経て真新しいホールには独特の高揚感が漂い、全国から集まった高校球児たちが緊張した面持ちで抽選番号を引いていた。 ...
河野真太郎 『階級と「私たち」のゆくえ イギリス映画が照らす連帯の物語』 昨年別府で開かれた講演会で、早稲田大大学院の入山章栄教授が「発想力は移動距離に比例する」と旅好きにはありがたい名言を与えてくれた。旅好きといっても、思うがま...
読書は人生の背骨を支えてくれた―。NHKEテレの教養番組「100分de名著」のプロデューサーで、中津市出身の秋満吉彦さんが、読書についての講演会(5月19日・福岡市の西南学院大)に出演した。読書との出合いや読書から得たことなど要約を紹介す...
寺嶌曜著「深淵のカナリア」 (新潮社・2475円) 2022年の第9回新潮ミステリー大賞受賞作「キツネ狩り」でデビューした豊後大野市出身の作者が放つ第2弾。今回は解決したはずの無差別殺人の真相を追うことをテーマに据え、第1弾に続い...
「おまえが俺を障害者として生んだんだろうが。生きていけないじゃないか」 中津市で2025年4月、2階建ての民家が全焼した放火事件。大分地裁で開かれている裁判員裁判では、事件直前、被告の男(23)が母親との電話でこう訴えていたことが明ら...
父が大切にしていた桜の木を切ったことを正直に白状したジョージ・ワシントンは、自ら告げた勇気を父に褒められ、怒られることはなかった。そして大人になって、アメリカの初代大統領に選ばれた。「みんなも正直に生きるのですよ」。小学校で先生が教えてく...
お酒好きにはたまらない催しが5月27日夜、大分市内で開かれた。その名も「大分酒フェスタ」。日本生命大分支社が2024年から始め、今回でもう4回目。記者も招かれ、取材した。いつもは見て聞いてペンを走らせるが、今回は味覚と嗅覚も総動員。ペン先...
古典から現代まで幅広いジャンルで日本舞踊の公演をしている梅川壱ノ介さん(43)=日田市出身=が歌舞伎俳優から舞踊家に転身・改名し、10周年を迎えた。日本舞踊の奥深さを追求し、師匠の坂東玉三郎(人間国宝・歌舞伎俳優)と公演を共にするほか、海...
~前編のあらすじ~ 40代で胆石胆のう炎が見つかり、急きょ入院し手術を受けた。医療費が気にかかったが、自己負担に上限のある「高額療養費制度」のおかげでひと安心できた。入院生活は後半へ。 【眠れない病院の夜】 入院生活も後...
大体の体調不良は寝れば治る。そう思っていたが、今回はそうはいかなかった。胆石による入院と手術。特別な病気ではなく、誰にでも起こり得る体の不調だ。大分合同新聞で働く40代記者が、病院の日常や医療制度、入院生活の中で感じたことを少し振り返って...
第74回大分県高等学校総合体育大会の総合開会式が20日、大分市のクラサス武道スポーツセンターで開かれた。各校の選手や大会関係者らは、生徒代表あいさつと選手宣誓を聞き、闘魂が燃え上がった。全文を掲載する。 ■岩田高校・伊勢戸悠司生徒会...
2025年4月に開学し、約7千人がオンラインで学ぶ「ZEN(ぜん)大学」(本部・神奈川県逗子市)。その学生が熊本県阿蘇市に集まり、地域の現状や課題を学ぶ課外プログラムが今年2月下旬~3月上旬に実施された。野焼きをしたり街を散策したりしなが...
新聞15紙を購読し、独自の視点で時事問題を解説するお笑い芸人、プチ鹿島さん。現代社会は物事に対する見方が盲信か全否定かの「両極端」の傾向になっていると指摘し、多様な意見に触れられる読み比べの面白さを語った。 読者に代わって現場で取...
AI(人工知能)開発競争で先頭グループを走る〇×大学の山田教授は、ユニークなソフトを生み出した。 バーチャル有名人出現機。 古今東西の文化人、経済人、アスリート、ロビイスト。名のある人物であれば、本人がスクリーン上に登場し...
香川県高松市を初めて訪ねた。行ったことのない土地は、建物、空気感、聞こえてくる方言や言葉のイントネーションが新鮮で、非日常の世界を感じることができるから楽しい。名物料理を食べるのは必須だ。香川県といえば讃岐うどん。一度聞いたら忘れられない...
歩くというシンプルな旅にも、いろいろと学べることがあるように感じる。道中、五感で受け取るさまざまな物事を通じて、自然の広さや自分の小ささに気づかされ、アハハと笑い出したくなることがある。 山口県北部を歩いた、このゴールデンウイーク...
歩くことがメインの旅は、特段することも焦ることもなく、ひたすらのんびりしている。 言い換えると、時間がビヨ~ンと伸びる。 急ぐ用事もないので、急がない。急がないと、時間が止まったような感覚になる。するとどこまでも歩けるよう...
窓の外で雨が降っている。今日は平日だが休校だ。外に出なくて良い。だから、外に出ることさえしなければ、横なぐりの雨も、荒れ狂う風も、鳴り響く雷でさえ他人ごとだ。そう、思っていた。 「おかけになった番号は……。」 翌日、親友と連絡が取...
小学生の頃、私は広島県の瀬戸内海に浮かぶ離島、大崎上島(おおさきかみじま)に住んでいた。いつも透き通っている美しいふるさとの海は、今も変わらず私を温かく迎え入れてくれる。私のおじいちゃんもおばあちゃんも、みんな上島の海で遊び、海から見える...
みなさんは、北朝鮮のミサイルが日本のEEZ内に落下したとき、どんなことを思いますか。 「陸に落ちなくてよかった。」 と思う人がほとんどだと思います。これが私の問題視していきたいことです。もちろん、陸に落ちなかったのは安心すべきこと...
「水生昆虫を守りたい。」「水生昆虫が身近にいてほしい。」「水生昆虫を知ってほしい。」これが私の願いだ。 私は、多摩川(たまがわ)河川敷のすぐそばに住んでいて、小さい頃からいろいろな昆虫にふれてきた。まず興味を持ったのは、陸性のもの。...
17日付の紙面はこちら