大分市で時速194キロで車を運転し、死亡事故を起こした加害ドライバーの処罰を巡り、司法判断が注目されている。一審大分地裁は、検察側の立証に沿う形で危険運転致死罪を認定。一方で、今年1月の二審福岡高裁は一審判決を破棄し、弁護側が求める過失運...
県警から捜査結果が送られて1年3カ月後の2022年7月。大分地検は194キロ死亡事故に危険運転致死罪を適用せず、法定刑の軽い過失運転致死罪で、ドライバーの男を大分地裁に在宅起訴した。...
<一審大分地裁>「実質的危険性」に言及 大分地裁は、検察側の主張した危険運転致死罪の成立を認め、被告の男に懲役8年を言い渡した。 検察側が証拠として提出した走行実験結果について、地裁は「事故当時の車の揺れやハンドル操作状況を具体的に...
大分地検は「ハンドルやブレーキ操作のわずかなミスにより、車を進路から逸脱させる速度だった」と述べ、制御困難な高速度の認定を求めた。...
弁護側は、「被告の車は車線を逸脱することなく、真っすぐ直進できていた」ことを理由に、危険運転致死罪では処罰できないと訴えた。過去の裁判例に則って、過失運転致死罪で裁かれるべきだと主張した。...
裁判は長期化し、事故から5年が過ぎた今も終結していない。 一審大分地裁で裁判員裁判の公判が始まったのは2024年11月5日。危険運転致死罪の成否を巡って検察側と弁護側が全面的に対立、非公開で争点整理が続いたためだ。 検察側の立証を...
福岡市であった全国の記者の研修大会「報道実務家フォーラムイン九州」で22日、大分合同新聞の羽山草平記者(42)が、大分市の時速194キロ交通死亡事故を追った長期連載の取り組みを発表した。...
法相の諮問機関「法制審議会」(佐伯仁志会長=中央大大学院教授)は12日の総会で危険運転致死傷罪の改正要綱を議決し、法相に答申した。大分市の時速194キロ死亡事故などで問題となった適用要件が見直される。規制速度の50キロ超過や呼気1リットル...
2021年2月に大分市大在の一般道で時速194キロの車が引き起こした死亡事故は9日深夜、発生から5年となった。加害ドライバーの男(24)=同市=を危険運転致死罪で処罰するかどうかの刑事裁判は終結せず、最高裁にステージを移すことが決まった。...
大分市の時速194キロ死亡事故で、被告の男(24)に過失運転致死罪で懲役4年6月を言い渡した福岡高裁の控訴審判決について、被告側が最高裁に上告しなかったことが6日、高裁への取材で分かった。...
大分市の時速194キロ死亡事故で、被告の男(24)に過失運転致死罪で懲役4年6月を言い渡した福岡高裁の控訴審判決を不服として、福岡高検は5日、最高裁に上告した。一審大分地裁の裁判員裁判による判決は危険運転致死罪で懲役8年としており、司法判...
大分市の時速194キロ死亡事故で、被告の男(24)に危険運転致死罪を認めなかった福岡高裁の控訴審判決を不服として、被害者遺族と代理人弁護士は29日、福岡高検の幹部と面談し、最高裁に上告するように要望した。「国民の常識と懸け離れた判決。確定...
大分市の時速194キロ死亡事故で被告の男(24)に危険運転致死罪を認めなかった福岡高裁の控訴審判決を受け、被害者遺族と代理人弁護士は26日、福岡高検に最高裁への上告を求める要望書(A4判・23ページ)を送った。「一般常識と懸け離れた判決。...
大分市の時速194キロ死亡事故で被告の男(24)に危険運転致死罪を適用しなかった福岡高裁の控訴審判決を受け、被害者遺族は23日、最高裁への上告を福岡高検に求めるオンライン署名を始めた。...
時速194キロ死亡事故の控訴審で、危険運転致死罪の成立を認めず過失運転致死罪にとどまると判断した福岡高裁判決の要旨は次の通り。 【主文】 一審大分地裁判決を破棄する。 被告を懲役4年6月に処する。 【妨害目的の運転に当たる...
2021年2月に大分市大在の一般道で起きた時速194キロ死亡事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた被告の男(24)=同市=の控訴審判決で、福岡高裁は22日、同罪で懲役8年とした一審大分地裁判決を破棄し、過失運転致死罪で...
「原判決を破棄する。被告人を懲役4年6月に処する」。平塚浩司裁判長が主文を読み上げると、福岡高裁の傍聴席からは「えっ」と驚きの声が漏れた。22日に言い渡された、時速194キロ死亡事故の控訴審判決。危険運転致死罪の成立を否定する判断が示され...
2021年2月に大分市大在の一般道で発生した時速194キロ死亡事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われ、一審大分地裁の裁判員裁判で懲役8年を受けた被告の男(24)の控訴審は22日、福岡高裁(平塚浩司裁判長)で判決が言い渡さ...
「呼気1リットル中0・50ミリグラム以上」は高過ぎる―。アルコールの体内濃度を危険運転致死傷罪の要件とする「数値基準」を巡り、異論が出ている。昨年12月に法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会が決めた要綱案に対し、被害者団体は「強い失望...
新聞労連は14日、この1年間に紙面化された優れた記事を表彰する第30回新聞労連ジャーナリズム大賞を発表した。...
本来は危ない行為だが、社会的に有益なので一定の条件下で許容する―。刑法学には「許された危険」という考え方がある。 自動車の運転は代表的なケースだ。国内で車の運転を認められた運転免許保有者は8174万人(2024年末時点)で、人口の3分...
横断歩道を渡っていた男子小学生にトラックが突っ込む事故だった。 2016年10月26日午後、愛知県一宮市。小学4年の則竹敬太さん=当時(9)=は、はねられた後に車体の底に挟まり、引きずられた。病院に運ばれたが、出血性ショックで死亡。一...
1995年に高校生の長女を交通事故で失った札幌市の前田敏章さん(76)は、その後30年間にわたって北海道を拠点に交通安全講話を続けてきた。対象は、これから車のドライバーになっていく中学生や高校生が中心だ。 「娘は道を歩いていただけで突...
2000年以降の四半世紀で12万人以上―。 交通事故は膨大な数の犠牲者を出してきた。その一人一人に、かけがえのない人生があった。そして、残された遺族も、大きな喪失感にさいなまれている。 札幌市の元高校教員、前田敏章さん(76)は「...
大分市の時速194キロ交通死亡事故で適用要件の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会は25日、スピード違反と飲酒運転の「数値基準」を盛り込んだ改正の要綱案を取りまとめ、閉会した。一般道...
大分市の時速194キロ交通死亡事故で適用要件の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、法務省は9日、スピード違反や飲酒運転の「数値基準」を盛り込んだ改正試案を法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会に示した。一般道は最高速度を...
犯罪や交通事故の被害者団体でつくるネットワーク「ハートバンド」の全国大会が29、30の両日、千葉県習志野市で開かれた。大分県など全国各地から約110人が参加。家族を失った遺族らが思いを語った。...
犯罪被害者支援をテーマにした講演会が23日、大分市東春日町のNS大分ビルであった。...
2006年8月に福岡市の「海の中道大橋」で飲酒運転の車が引き起こした3児死亡事故の被害者遺族、大上かおりさん(49)が23日、大分市で講演会を開く。事故では幼い命が奪われ、全国で飲酒運転根絶の機運が高まった。大上さんは今年から講演活動に臨...
法務省が検討している危険運転致死傷罪への数値基準の導入に絡み、法相の諮問機関である法制審議会の刑事法部会は24日、基準を下回る高速度事故での適用について議論した。法務省の示した素案では、基準との差が10キロ未満であれば悪質性に応じて適用で...
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