最高裁への上告を求め、被害者遺族が始めたオンライン署名のサイト
大分市の時速194キロ死亡事故で被告の男(24)に危険運転致死罪を適用しなかった福岡高裁の控訴審判決を受け、被害者遺族は23日、最高裁への上告を福岡高検に求めるオンライン署名を始めた。「市民感覚を司法に届ける」と訴えている。上告期限は2月5日。
高裁は今月22日、危険運転罪を認定して懲役8年とした一審大分地裁の裁判員裁判判決を破棄。法定刑の軽い過失運転致死罪で懲役4年6月を言い渡した。
一審が「進行を制御することが困難な高速度」の根拠とした検察側の走行実験について、高裁の平塚浩司裁判長は「実験の車と被告の車は車種が異なる。194キロで走行した場合の立証もできていない」などと判示。
「常軌を逸した危険な運転」としつつ、どのような場合に制御困難な高速度を認定するか「裁判例が積み重ねられ法解釈が定着している」と指摘。現状に照らして「一審の特異な判断を維持することはできない」と結論付けた。
事故は2021年2月9日深夜、同市大在の一般道(法定速度60キロ)で発生した。
亡くなった小柳憲さん=当時(50)=の姉、長(おさ)文恵さん(60)は「高裁は市民から選ばれた裁判員の判決を否定した。国民の意思を署名で示したい」と話した。今後、上告を求める要望書を高検に出す方針。