「危険運転致死傷罪の運用は、一般感覚と大きなギャップがある。解消につながる議論を期待したい」 東京・霞が関の法務省で3月31日に始まった法制審議会の刑事法部会。委員10人のうち、ただ一人、悪質な交通事故の被害者遺族として参加した東京都...
法務省が見直しを検討している危険運転致死傷罪について、法相の諮問機関である法制審議会刑事法部会は5日、東京・霞が関で第2回会合を開いた。飲酒事故の新たな適用要件として浮上している体内アルコール濃度を巡って議論した。呼気1リットル中0・30...
3月28日。長(おさ)文恵さん(59)は東京・霞が関にいた。全国の交通事故被害者の遺族らでつくる「高速暴走・危険運転被害者の会」の共同代表として、東京地裁の記者会見場に向かった。 時速194キロの車が長さんの弟の命を奪った大分市の事故...
昨年11月5日。大分地裁で最も広い1号法廷で、194キロ交通死亡事故の裁判員裁判が始まった。 遺族の長(おさ)文恵さん(59)は被害者参加制度を使い、廷内の検察官席の真後ろに座った。対面の弁護側には、スーツ姿の被告の男(23)がいた。...
〈時速194キロ 危険運転致死 適用せず〉 〈遺族「過失なわけない」〉 2022年8月5日付の大分合同新聞。1面に並んだ大見出しは、猛スピードの車が引き起こした大分市の交通死亡事故の刑事処分を巡り、被害者遺族の落胆と憤りを伝えた。...
大分市の時速194キロ交通死亡事故から1年5カ月が過ぎた2022年7月20日。仕事帰りに立ち寄ったドラッグストアの駐車場で、被害者遺族の長(おさ)文恵さん(59)の携帯電話が鳴った。 「危険運転致死罪は適用しません」。大分地検からの連...
どれだけ大きなニュースになったとしても、交通死亡事故は「人ごと」なのだろうか。 「弟が事故死するまで、私もそうだった」。大分市の時速194キロ交通死亡事故の被害者遺族、長(おさ)文恵さん(59)は今年3月、大分県庁で開かれた講演会に招...
法制審議会刑事法部会で検討が始まった危険運転致死傷罪の適用要件見直しについて、鈴木馨祐法相は1日の閣議後会見で「喫緊の課題。できる限り早期の答申を期待している」と述べた。...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった「危険運転致死傷罪」の見直しに向けて、法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会第1回会議が31日、東京・霞が関の法務省で開かれた。委員は被害者遺族1人を含む計13人。一定...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪の条文改正に向けて、同事故の被害者遺族が共同代表を務める「高速暴走・危険運転被害者の会」は28日、鈴木馨祐法相宛ての要望書を出した。一定の速度超過で起こし...
「事故は加害者と被害者の一生を奪う」。2021年2月に大分市で起きた時速194キロ交通死亡事故の被害者遺族、長(おさ)文恵さん(59)が2日、県庁で講演した。県内で話をするのは初めて。弟の小柳憲さん=当時(50)=を亡くした喪失感、危険運...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、鈴木馨祐法相は10日、条文の見直しを法制審議会(法相の諮問機関)に諮問した。一定の超過速度や体内アルコール濃度で起こした死傷事故に、法定刑が最長...
2021年2月に大分市大在の一般道で時速194キロの車が引き起こした交通死亡事故は、9日で発生から4年となる。危険運転致死罪が適用されにくい実態を浮き彫りにし、政府が自動車運転処罰法の改正を検討する流れを生んだ。事故で亡くなった同市坂ノ市...
国東市武蔵町の佐藤悦子さん(73)が共同代表を務める「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」は31日、危険運転致死傷罪の見直しで留意するべき点をまとめた要望書を鈴木馨祐法相に提出した。...
法務省が見直しを検討している危険運転致死傷罪について、国東市武蔵町の佐藤悦子さん(73)が共同代表を務める「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族・関係者全国連絡協議会」は29日、鈴木馨祐法相に要望書を出す方針を明らかにした。体内のアルコー...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった自動車運転処罰法の「危険運転致死傷罪」について、鈴木馨祐法相は28日、法制審議会(法相の諮問機関)に法改正に向けた検討を諮問すると発表した。一定の速度や飲酒を超えた死傷事...
時速194キロ交通死亡事故が起きた大分市大在の一般道の交差点周辺で、県大分土木事務所が、事故を防ぐハード整備を進めている。...
大分市で時速194キロで車を運転し、死亡事故を起こしたとして、被告の男(23)=同市=に危険運転致死罪で懲役8年を言い渡した大分地裁判決を不服として、検察側と被告側は12日、いずれも福岡高裁に控訴した。同日が控訴期限だった。法定速度を大幅...
「危険運転」の成立を認めた大分地裁判決から3日後の今月1日。大分市の時速194キロ死亡事故で弟を亡くした遺族の女性(59)は千葉市内にいた。 1999年11月28日に東京都内の東名高速道路で起きた飲酒事故で命を奪われた当時3歳と同1歳...
「過去の裁判例に基づけば、危険運転致死罪が認められる可能性は40%ぐらいしかないと考えていた」 大分市の時速194キロ死亡事故で「危険運転」の成立を認めた11月28日の大分地裁判決を聞き、刑法学者の一人はそう語った。 同罪の適用の...
大分市の時速194キロ死亡事故の裁判員裁判で被告の男(23)=同市=に危険運転致死罪で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した大分地裁判決を不服として、遺族側が控訴の要望書を大分地検に出したことを受け、地検の小山陽一郎次席検事は5日、「遺族...
大分市の時速194キロ交通死亡事故の裁判員裁判で、被告の男(23)=同市=に危険運転致死罪で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した大分地裁判決を不服として、遺族側は4日、福岡高裁への控訴を求める意見書を大分地検に出した。遺族は「量刑が軽く...
大分市内で時速194キロで車を運転して右折車に衝突し死亡事故を起こした男(23)=同市=に危険運転致死罪で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した大分地裁判決について、遺族側は福岡高裁への控訴を大分地検に求める意見書を近く提出する。遺族の代...
時速194キロの車が一般道で起こした死亡事故を、大分地裁は「進行を制御することが困難な高速度だった」と断じた。危険運転致死罪を認定したことは、従来の裁判例を超えた判断とも言える。 ▽津市の時速146キロ死傷事故(2018年12月)▽福...
大分市内で時速194キロで車を運転し、死亡事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた被告の男(23)=同市=の裁判員裁判で、大分地裁(辛島靖崇裁判長)は28日、同罪の成立を認め、懲役8年(求刑懲役12年)を言...
時速194キロ死亡事故の裁判員裁判で、自動車運転処罰法違反の「危険運転致死罪」の成立を認めた大分地裁判決の要旨は次の通り。 【主文】 被告を懲役8年とする。 【罪となるべき事実】 被告は2021年2月9日午後10時57分ご...
大分市の時速194キロ交通死亡事故で適用要件の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、法務省の有識者検討会は27日、一定の基準を超えた速度や飲酒で引き起こした事故で一律に同罪を適用できるよう、法改正を求める最終報告をまとめた。...
大分市内で時速194キロで車を運転して死亡事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪で懲役12年を求刑された被告の男(23)=同市=の裁判員裁判は28日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)で判決が言い渡される。同罪の成否を巡り...
大分市で時速194キロで右折車に衝突して死亡事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の罪に問われた被告の男(23)=同市=の裁判員裁判の論告求刑公判が15日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であり、検察側は「高速走行のわくわく...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用の成否が注目される危険運転致死罪に絡み、県警の後藤和樹交通部長は14日、「危険運転が疑われる事故は公判での審理を念頭に捜査を徹底する」と述べた。...
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