大分市出身で熊本市職員だった女性=当時(27)=が亡くなった交通事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた熊本市の無職の男(25)の控訴審判決公判が22日、福岡高裁であった。...
大分市の時速194キロ交通死亡事故で適用要件の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、法務省は9日、スピード違反や飲酒運転の「数値基準」を盛り込んだ改正試案を法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会に示した。一般道は最高速度を...
犯罪や交通事故の被害者団体でつくるネットワーク「ハートバンド」の全国大会が29、30の両日、千葉県習志野市で開かれた。大分県など全国各地から約110人が参加。家族を失った遺族らが思いを語った。...
犯罪被害者支援をテーマにした講演会が23日、大分市東春日町のNS大分ビルであった。...
2006年8月に福岡市の「海の中道大橋」で飲酒運転の車が引き起こした3児死亡事故の被害者遺族、大上かおりさん(49)が23日、大分市で講演会を開く。事故では幼い命が奪われ、全国で飲酒運転根絶の機運が高まった。大上さんは今年から講演活動に臨...
法務省が検討している危険運転致死傷罪への数値基準の導入に絡み、法相の諮問機関である法制審議会の刑事法部会は24日、基準を下回る高速度事故での適用について議論した。法務省の示した素案では、基準との差が10キロ未満であれば悪質性に応じて適用で...
時速100キロで事故を起こした場合、死亡・重傷率は60キロ時より5倍高まる―。法務省が見直しを進めている危険運転致死傷罪の議論をきっかけに、工学研究者が高速度事故の危険性を独自に算出した。スポーツカーなど高性能の車なら一定の安定性を保てる...
―危険運転致死傷罪に盛り込む「数値基準」の素案が法制審に示された。 「A案に賛成している。飲酒を呼気1リットル中0・50ミリグラム以上のB案にすると、『少しくらいの飲酒運転なら危険運転ではない』という誤ったメッセージになる」 ―高...
―国は危険運転致死傷罪の適用要件に数値基準を設けようとしている。 「取りこぼしてきた悪質な事故を適正に処罰できるようになる。一歩前進だと思うが、不十分な改正だと考えている」 「悪質な運転なのに、数値を下回ったケースはどうするのか。...
―高速度と飲酒運転を対象にした危険運転致死傷罪の数値基準をどう受け止めているか。 「高速度と飲酒運転は分けて考えるべきだ。飲酒は厳しく対処することについて社会の合意があり、数値での線引きもあり得るだろう。しかし、高速度は導入すると大き...
―法務省が9月下旬、危険運転致死傷罪に「数値基準」を導入するための素案を示した。受け止めを。 「導入に賛成だ。捜査機関は間違いなく危険運転罪を適用しやすくなる。一般道を百数十キロで走行した車や多量の酒を飲んだドライバーによる死傷事故は...
飲酒のたたき台は、6月の法制審議会第2回会合で大阪大医学部の松本博志教授(法医学)が示した世界保健機関(WHO)の基準を参考にしている。 呼気1リットル当たりのアルコール濃度が0・25ミリグラムを超えればドライバーに交通ルールを無視す...
高速度の数値基準は一般道と高速道に分けて、それぞれ超過速度の案が二つずつ用意された。いずれも時速10キロの差を設けており、危険運転として処罰される範囲をどこまで広げるかが焦点になる。 数値の考え方には、7月の法制審第3回会合でヒアリン...
国の法制審議会が進める危険運転致死傷罪の見直しで、重要なポイントとなる「数値基準」の素案が明らかになった。車の速度と飲酒運転について示された数字をたたき台にして詰めの議論に入る。...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪について、見直しを検討している法務省は29日、数値基準を導入するためのたたき台を法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会に出した。最高速度60キロ以下の一...
福岡高裁で29日にあった時速194キロ死亡事故の控訴審初公判。危険運転致死罪に問われた被告の男(24)は出廷せず、公判は7分ほどで結審した。...
2021年2月に大分市大在の一般道で発生した時速194キロ死亡事故で、危険運転致死罪に問われ、一審大分地裁の裁判員裁判で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡された被告の男(24)の控訴審初公判が29日、福岡高裁(平塚浩司裁判長)であった。検...
2021年2月に大分市大在の一般道で発生した時速194キロ死亡事故で、危険運転致死罪に問われ、一審大分地裁の裁判員裁判で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡された被告の男(24)の控訴審が29日、福岡高裁で始まる。検察側と被告側の双方が控訴...
〈過去は変えられない。どんなに戻りたくても戻れない〉(28歳男性) 〈実刑を受けてやっと気付けた。今後、絶対に飲酒運転をしない〉(35歳男性) 過ちを犯した人の反省や後悔を伝える「償いのメッセージ展」が今月、福岡県庁(福岡市)で開...
禁錮3年、執行猶予5年―。2023年3月、北陸地方の裁判所は、交通死亡事故で過失運転致死罪に問われた男性(24)に有罪判決を言い渡した。 事故が起きたのは、21年の夏だった。男性は午後8時ごろ、友人2人を乗せて乗用車を時速50~60キ...
飲酒運転で死亡事故を起こし、大分刑務所に服役している男性(40代)の一審裁判員裁判は、危険運転致死罪が成立するかどうかが争点になった。 男性側は酒の影響ではなく運転ミスだったとして、法定刑の軽い過失運転致死罪に当たると主張した。...
交通死亡事故を起こして4年が過ぎた。 「刑罰の重さは当事者になってから知った」。40代の男性受刑者は、取材のために用意された大分刑務所(大分市畑中)の一室で語り始めた。 懲役14年の刑を受けて服役している。社会に戻るのは50代半ば...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪の見直しに向けて、法相の諮問機関である法制審議会の刑事法部会は28日、第4回会合を開いた。一定の速度超過があった死傷事故に例外なく同罪を適用する「数値基準...
大分市の時速194キロ死亡事故で適用基準の不明確さが浮き彫りになった危険運転致死傷罪の見直しに向けて、法制審議会(法相の諮問機関)の刑事法部会は10日、車の性能に詳しい研究者にヒアリングをした。自動車工学に基づき、事故の回避が難しくなる「...
2021年2月に大分市大在の一般道で発生した時速194キロ死亡事故で、危険運転致死罪に問われ、一審大分地裁の裁判員裁判で懲役8年(求刑懲役12年)の判決を言い渡された男(24)=同市=の控訴審初公判が今年9月29日に福岡高裁で開かれること...
大分市内で2021年2月に時速194キロで車を運転し、死亡事故を起こした男は運転免許を取得してほどない19歳だった。 昨年11月、大分地裁の裁判員裁判が終わった時には23歳になっていた。 「被告の責めに帰し得ない事情で、起訴から審...
「極めて危険であることは明らかだが、規定がない」。大阪高裁は2015年7月、車の後輪を滑らせる「ドリフト走行」で集団登校の列に突っ込み、京都府八幡市の小学生5人に重軽傷を負わせた少年(事故当時18歳)に危険運転致傷罪を適用しなかった。 ...
最長で拘禁刑20年を科す危険運転致死罪。法が作られた2001年以前は、交通死亡事故はどれだけ悪質でも業務上過失致死罪の懲役5年が上限だった。 日本の刑法は、犯罪を「故意」と「過失」に分けて考える。殺人や窃盗など相手に被害を与える意図が...
危険運転致死傷罪の在り方を見直す法制審議会で中心的なテーマになっている「数値基準」。新しい法としての枠組みを議論した2001年を含め、過去5度開かれた法制審では、車の速度や運転手のアルコール濃度といった指標が設けられることはなかった。 ...
危険運転か過失運転かを振り分ける「数値基準」はうまく機能するのか。3月に法務省であった法制審議会刑事法部会の第1回会合では、慎重な見方を示す委員もいた。 議事録によると、数多くの刑事事件に携わってきた宮村啓太弁護士(47)=第二東京弁...
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