大分合同新聞社員らが本紙とはひと味違う記事をお届けします。
お天道さんの下で歩き、日が暮れるとテントを張る。この繰り返しにすぎない旅にも、それなりに出会いがある。ホンワカすることもあれば、ヒヤリとすることもある。 20年以上続けている中で、とりわけ怖い思いをしたことがある。その相手が何か、...
歩いてつなぐ旅で、1日に進める距離はたかが知れている。体力もあった20代の頃でも、ザックをかついで40キロちょっとが限界だった。今では20キロで足腰が悲鳴を上げる。長距離を進める車やバイクに比べると、距離的に「今日は進んだなあ」と達成感を...
毎年8月に雄城台高の同窓会が開かれる。今年は私たち20回生が幹事学年ということもあり、交流サイト(SNS)で旧友らと連絡を取っていたら、ふと修学旅行で起きた「財布盗難事件」が頭によみがえった。 あれは平成5(1993)年6月。私た...
茨木のり子 『ハングルへの旅』(朝日文庫) 6月下旬に5日間、韓国を旅した。主にソウルに滞在し、KTX(韓国高速鉄道)で大邱(テグ)にも足を延ばした。それまでの私にとって韓国は近くて遠い国だった。自宅の食卓では李朝時代(1392年...
森民夫編集「首長たちの戦いに学ぶ 災害緊急対応100日の知恵」 (ぎょうせい・3850円) 災害時に住民がまず頼りにするのは自治体だろう。しっかり機能しなければ、避難生活、復興、暮らしの再建は困難を極める。とりわけ首長は、指揮官...
大分県内の某有名企業の役員Mさんとは小、中、高校の同級生で、今も親しくさせてもらっている。そのMさんのコレクションを見せてもらったのは中学生の時だった。 ルーズリーフにとじたクリアポケット(A4サイズ)の中に、映画のチラシがファイ...
大分舞鶴高理数科を3月に卒業した安部優希さん(19)は、総合型、学校推薦型、一般の全ての選抜方式を受験し、一般・後期課程で広島大情報科学部情報科学科の合格をつかんだ。それまで手にした不合格通知は四つ。落ち込みながらも前を向き、最後まで粘り...
※2025年2月22日に配信した記事を再掲載しています。 大分高普通科特進個性進学専攻(現・普通科準特進コース)3年の緒方夏美さん(18)は、北九州市立大外国語学部国際関係学科に合格した。母親の母国フィリピン訪問をきっかけに国際問...
大分県内の感染症流行状況を聞くため、県福祉保健部をたびたび訪ねる。医師でもある池辺淑子健康政策・感染症対策課長からは、取材のたびに思わず誰かに話したくなるような健康のミニ知識が飛び出す。この日も、本題に入る前の雑談で耳にしたのは「座る時間...
細田昌志著「格闘技が紅白に勝った日 2003年大晦日興行戦争の記録」 (講談社・2200円) 大みそかに民放の複数のチャンネルで格闘技を生中継していた時期があった。NHKで紅白歌合戦を見ながら家族だんらんの時間を過ごすという日本...
歩き旅を始めたのが学生時代だったからか、道中はなるべくテント泊をするようにしている。お金の節約になる上に、外の世界とつながっている開放感がある。 今でこそキャンプ場でしか張らないが、学生時代から20代半ばまでは無茶もした。人気のな...
「陸上競技に関わりたいと思ったんです」 そう話したのは、11月に開催される大分国際車いすマラソンで新コースの検定を担当した国際道路コース計測員の苅込英昭さん(64)。世界記録や日本記録の土台となるコースを測る専門家だ。 ...
2025年10月に亡くなった村山富市元首相。大分市の自宅にあった遺品の中に、首相在任時の日記帳が1冊残っていました。 その中から、阪神大震災の被災地に本人が初めて入った1995年1月19日のページを紹介します。 ※家族の同意を...
2025年10月に亡くなった村山富市元首相。大分市の自宅にあった遺品の中に、首相在任時の日記帳が1冊残っていました。 その中から、阪神大震災の発生当日の動きを書き留めた1995年1月17日のページを紹介します。 ※家族の同意を...
グレゴリー・ケズナジャット 『言葉のトランジット』(講談社) 第173回(2025年上半期)芥川賞候補にグレゴリー・ケズナジャットの『トラジェクトリー』が挙がった。第168回に続き2度目のノミネートとのこと。...
地球の自然や環境について小学生、中学生の皆さんから作文やエッセーを募る「地球さんご賞」の作品受け付けが始まりました。...
わが家の本棚に「ショートショートの広場」というシリーズが並んでいる。講談社が1979年から一般公募し、作家の星新一氏や阿刀田高氏が選んでまとめた優秀作品集だ。短い文章で、強烈なオチが待っているのがショートショート。読み終えたその瞬間、「こ...
数年ほど前から、心を整えるエクササイズとして「マインドフルネス」という手法が取り上げられる機会が増えたと思う。今、この身で、感じていることに気づく。心をかき乱しがちな、不安や心配、妄想から距離を置く。そうすることで裸の自分に戻り、日ごろの...
先日、取材で大分県盲人協会を訪ねた。 せっかくなので―と、事務局で「点字器」を見せてもらった。選挙の投票所などにも置かれているという銀色の器具だ。 点字は6個の点の組み合わせで文字を表す。点字器は、紙に等間隔で点を刻むため...
藤原賢吾著「筑紫哲也と自由の森大学 『文化によるまちおこし』に挑んだ人々」 (集英社新書・1150円) バブル経済崩壊後の1994年にスタートし、2006年に幕を閉じるまで、他に例を見ないほど注目された、水郷日田の「自由の森大学...
日曜に空き時間ができた大分県民、県外からの出張客や旅行客らが気楽に将棋を指したくなったら、どこに行けばいいのだろうか―。日曜限定ではあるが、初心者でもプレッシャーを感じず立ち寄ることができる将棋スポットを、2カ所紹介する。 【別府ゆる...
遅ればせながら、放送中のテレビドラマ『銀河の一票』が面白い。与党幹事長の父親の秘書として自身も野心を抱く主人公(黒木華)が突然父に切り捨てられるが、政界と無縁のスナックママ(野呂佳代)にほれ込んで東京都知事選に担ぎ出す―というなかなか荒唐...
安部龍太郎著「ふたりの祖国」 (潮出版社・2420円) 日本が戦争の渦中にあり、そして最大の戦争に向かおうとしている時代に、言論人の端くれである自分がタイムスリップしたならば、どのように行動するだろうか。戦争はもちろん反対だ。だ...
豊後高田市中心部の商店街「豊後高田昭和の町」。毎月最終土曜日に開かれる夜台市(やたいいち)を楽しんでいると、遠くから「ショウワー、ショウワー」と大声を響かせる白い影。昭和仮面だ。市の非公認キャラクターながら、知名度は抜群。市内で知らない子...
~(上)のあらすじ~ しがない飲んべえサラリーマンである私は、ある晩、キャンプ先で見上げた天の川に向かってつぶやいた。「宇宙のスナック銀座、やぁ!」。その瞬間、宇宙の奥まで吸い上げられていった。気づくとどこかのスナック。宇宙人との...
しがないサラリーマンである私は、ある週末、田舎のキャンプ場に車を走らせた。 いわゆる、ソロキャン(一人キャンプ)をするためだ。 誰に気を使うこともなく、夕焼け空をつまみに、ビールをちびちびやる。ああ、たまらん。 や...
「超能力者」ユリ・ゲラーのスプーン曲げをテレビで見たときは、びっくり仰天した。1970年代のことだ。日本に大変な超能力ブームが巻き起こり、私が住んでいた大分市鶴崎でも「カメラ店の息子が超能力で店舗のシャッターを曲げた」といううわさが広がり...
オイゲン・ヘリゲル著「弓と禅」 弓道をしている人なら、一度は耳にしたことがある本だ。著者はドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲル。日本では弓道の古典のように扱われることも多い。 初めて読んだのは弓道を始めたばかりの8年ほど前...
サッカーのワールドカップ北中米3カ国大会は、日本が初戦でオランダと2―2で引き分け、過去準優勝3度の強豪との対戦で、貴重な勝ち点1を獲得した。頑張れ日本代表。ん? ニホン代表? ニッポン代表? どっちだ? 「日本」は「ニホン」なの...
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