【宇佐】宇佐市教委は市内の小学生に戦争遺構や資料館の見学を通じ、平和の大切さや命の尊さについて考えてもらう「ふるさとの戦争と平和を考える学習」に取り組んでいる。高学年児童が事前学習、現地見学、事後学習の3段階で実践。身近な地域にある戦争の...
【日出】太平洋戦争敗戦後も約30年間にわたってフィリピン・ルバング島に潜伏した元日本兵の故小野田寛郎(ひろお)さん(享年91)をテーマにした展示会が6、7の両日、日出町の深見記念館であった。...
宇佐市の地域おこし団体「豊の国宇佐市塾」(平田崇英塾頭)は7日、太平洋戦争中に米軍が撮影した映像18本(計9分6秒)を報道機関に公開した。大分県関係は国東市の安岐漁港に停泊する小型船舶を米軍機が攻撃する映像1本(5秒)があった。 宇佐...
全国の20新聞社が連携し、80年前の戦争体験を伝えるリレー企画「あの時私は」。取材に携わった全20紙の記者の声を紹介する。(記事中の戦争体験者の年齢は掲載時) <佐賀新聞・樋渡光憲(52)> 佐賀県鳥栖市の鉄道施設や軍需工場が爆...
<岩手日報・前川佑宇(26)> 艦砲射撃と2度の大津波を生き抜いた96歳の言葉は一切の揺らぎがなく、昨日のことを話すかのように鮮明だった。平成生まれの自分には遠く感じていた教科書の歴史が、熱を帯びた真実として迫ってきた瞬間だった。 ...
<下野新聞・平山紗也華(26)> 「本当に肉片だったのかな」。デスクの問いに即答できなかった。 1945年2月10日に栃木県足利市百頭(ももがしら)町で起こった「百頭空襲」。体験者の証言の中でも、少年が爆撃に遭った親戚の「肉片」を見...
<新潟日報・樋口耕勇(35)> 米軍が原子爆弾の投下訓練として1945年7月、新潟県長岡市に落とした模擬原爆で被災した横山修次さん(83)=同県柏崎市=に話をうかがった。そばにいた祖母が亡くなり、自らも負傷した。訓練ですら市民の命を奪う...
<徳島新聞・木下真寿美(47)> 徳島大空襲があった7月4日に毎年、徳島市で追悼式が開かれている。犠牲者は約千人とされるが、近年の遺族の出席者は10人前後。80年という時間の経過を物語る。今年もそうだった。その少ない出席者の中に、今回取...
全国各地の戦争体験者の声をつないで、80年前に何があったのかを伝えられないか―。賛同する地方紙20社で証言を集め、記事を共有し、各紙に掲載した。...
【宇佐】大分、別府市などで活動する演劇集団P―nutsは16日午後2時から宇佐市法鏡寺の宇佐文化会館で、宇佐海軍航空隊で訓練していた特攻隊員をモデルにした「トロイメライ~あの日の情景~」を上演する。...
演劇集団P―nutsの公演「トロイメライ~あの日の情景~」が、11月16日午後2時から宇佐市の宇佐文化会館、30日同2時から大分市のコンパルホールである。戦後80年の節目に、宇佐海軍航空隊を題材にした舞台で平和の尊さを訴える。...
【大分】戦時中、大分市春日浦地区で航空機の修理や魚雷の取り付けを担っていた「第十二海軍航空廠(しょう)春日浦工場」。県内の在野の研究者の調査で当時の一部の建物が現存していることが判明した。研究成果は9月に神戸大で開かれた海洋文化遺産シンポ...
戦争の記憶を次世代につなぎ、平和について考えるイベント「ミライの平和活動」が21日、大分市府内町の大分合同新聞社であった。同社の主催。高校生から80代まで約50人が参加した。...
第2次世界大戦時の政治指導者だった東条英機元首相やトルーマン元米大統領の子孫らが15日、平和を訴える巡礼ツアーで別府市を訪れた。過去の敵対関係を乗り越えて希望のメッセージを届けるプロジェクト「HOPE80 JAPAN」の一環。参加メンバー...
【竹田】太平洋戦争末期に亡くなった日米の兵士を追悼する竹田市内2カ所の碑に、熊本県阿蘇市の坂梨増実さん(95)が植樹した。...
【佐伯】佐伯市本匠の本匠中(9人)の生徒が2日、校庭に「被爆アオギリ2世」の苗を植樹し、平和への思いを新たにした。...
大分県出身で、戦中・戦後に外相を務めた重光葵(まもる)(1887~1957年)が、第2次世界大戦の降伏文書に日本政府代表として調印してから2日で80年となった。節目の日に、県内では重光に関する講演会や、降伏文書を展示している企画展に県民ら...
【東京支社】宇佐市在住の航空戦史研究家・織田(おりた)祐輔さん(39)が8月31日、東京都千代田区の国立公文書館で、トークセッション「公文書が照らす『地域の戦争』」に登壇した。...
反戦平和を訴える「平和のための戦争展in大分」(楠本敏行実行委員長)が31日、大分市府内町のコンパルホールであった。...
戦時中、宇佐海軍航空隊で訓練を受け、出撃後に米軍に撃墜されて捕虜になった元特攻隊員、園部勇さん(京都市、享年71)の長女や孫ら8人が、宇佐市を訪れて故人の足跡をたどった。「豊の国宇佐市塾」が収集した米軍の映像に、落下傘で海面に落ちる園部さ...
【九重・玖珠】曽祖父母や祖父母、住民らの戦争体験を聞いて玖珠郡内の中学生が書き上げた作文を基にした朗読劇「戦後80年 語り継ぐもの」が30、31の両日に九重、玖珠両町で上演される。...
反戦平和を訴える「平和のための戦争展in大分」が31日午後1時半から、大分市府内町のコンパルホールで開かれる。...
【由布】由布市庄内町平石の佐藤角三さん(101)が18日、同町庄内原の「ほのぼのプラザ」で戦争体験を語った。...
【日田】日田市大鶴本町の大鶴公民館で、日清戦争から太平洋戦争までの大鶴地区にまつわる資料約30点を集めた「戦後80年展」が開かれている。29日まで。無料。...
戦後80年の節目となる終戦の日を迎えた15日、県内で追悼行事や反戦を訴える集会があった。参加者らは戦禍に倒れた犠牲者に祈りをささげ、世界の平和を願った。 ■県護国神社で戦没者を慰霊 大分市牧の県護国神社では、戦没者を慰霊する「み...
いつもと変わらぬ朝だった。 1945年8月15日。寺司愛子さん(93)=大分市三ケ田町=は県立第一高等女学校の2年生だった。通学のため、自宅のあった鶴崎町(現大分市)皆春から鶴崎駅へ向かい、大分駅行きの列車に乗った。空襲があれば列車は...
1945年8月15日に終戦が告げられ、「戦後」が始まった。戦争体験者は年々少なくなり、当事者から話を聞くことが難しい時代を迎えつつある。「遠ざかる戦争」の記憶と教訓をどうつないでいくか。戦争にまつわる資料のデジタルアーカイブ化に取り組むス...
終戦前後に生まれた世代は、戦争の影がなお色濃く残る時代に幼少期を過ごした。児童養護施設「光の園」(別府市)の運営に携わる高松右門さん(85)と、昭和学園高(日田市)の理事長を務める草野義輔さん(77)に、自身の体験と現在の思いを聞いた。...
戦後80年がたち、人口の大多数は戦後生まれとなった。国勢調査や県の人口推計によると、2024年10月1日時点のデータで、戦後生まれに当たる79歳未満は県内に94万459人。...
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