外国人の受け入れも万全。そうめん流しをする吉四六村グリーンツーリズム研究会=臼杵市野津町原のゆうきの里うすきほんまもん農産物広場
【引き続き、支社局の皆さんと話を進めます。空き家をうまく活用するにはどうすればいいか】
宇佐 古民家を改築したいという人が増えている。ただ、立地の良さや改築可能な家はそうない。希望にかなう家を確保したい。
竹田 まだ活用できる空き家を廃屋にするのはもったいない。空き家バンクで情報の一元化が必要。
中津 空き家のさらなる掘り起こしとリフォームの得意な人のあっせん。
佐伯 今後さらに空き家は増える。現在は年間10軒程度しか成約しておらず、市が年度内に策定する「空き家等対策計画」を有効なものにしてほしい。
臼杵 少ないパイの奪い合いになっては意味がないという声も聞く。地域で移住を推進する必要性や重要性をもっと考えないと。
【移住の相談を受ける人が鍵を握ると聞くが】
宇佐 宇佐の場合、相談窓口に江藤裕一さんという人がいる。東京から移住して10年たち、すっかり地域に溶け込んでいる。移住者、地域双方のニーズをくみ上げながら、よき相談者になっている。
【他市も魅力的な人が担当していると聞いたが】
全員 そうですね。
【移住するには仕事が欠かせない】
竹田 後継者不足で廃業する農家や商店が目立ってきた。地域のマンパワー不足がある中、移住者がその役割を果たせないものか。
中津 旧市は1次産業や商店街の衰退、中心部の空洞化などの課題はあるが、自動車産業や関連企業が元気なので人口が増えている。旧郡部の過疎高齢化は深刻。このギャップを何とかしたいのだが。
【移住施策で学校は大切だと思うが】
豊後高田 市の周辺部には廃校になりそうな学校が点在している。田染のように移住者による人口増を期待する声はある。
宇佐 地域に密着した学校という観点で、市は小学校を極力、統廃合しない方針。学校があることはアドバンテージになるだろう。
【他に必要な施策は】
宇佐 移住希望者に分かりやすい目玉事業。1年間の家賃全額補助や農地買い付け全額補助などの思い切った施策を打ちたい。
中津 移住サポーターの拡充。耕作放棄地が増える中、農地あっせんもできるだろう。
佐伯 佐伯では「市ファーマーズスクール」を開設し、就農希望者が2年間の訓練を受けられる。
臼杵 安心して子どもを産み、育てる環境の整備。移住者に限らず、さらに施策を拡充しPRしないと。
【県内各地で移住者が地域の人を巻き込んで活動している。ハピカムでも出た『人が好き、地域を好き』になったからだと思います。これからも移住者による活動を掘り起こしていきましょう】