中東からの石油輸入が途絶する「油断」がもたらす現実を冷静に受け止めねばならない。 米国とイスラエルから攻撃を受けるイランは、湾岸諸国の原油や天然ガス施設に報復の対象を広げている。石油輸出の大動脈であるホルムズ海峡でもタンカーが攻撃され...
原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)は、どこかで最終処分しなければならない。その場所の選定に向け、経済産業省が文献調査を東京都小笠原村の南鳥島で実施することを村に申し入れた。 小笠原村が受け入れ、文献調査が始まれば北海道と佐賀...
8日は女性の地位向上を目指して国連が決めた「国際女性デー」。ジェンダーギャップ(男女格差)解消の視点でみると、日本は国際的な水準から大きく立ち遅れている。各方面で制度改正や条件整備が進んでいるものの、政治や社会の意識変革が追い付いていない...
軍拡への意志は明確だが、景気対策への道筋は見えない―そんな姿が浮かび上がる。 中国の政策方針を示す全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が開幕した。李強首相は今年の経済成長率目標を「4・5~5%」に設定し、引き続き内需拡大を重視する姿...
当然と言えば当然の司法判断だ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の献金勧誘は民法の不法行為に当たり、著しく公共の福祉を害したと再び認定された。 東京高裁は、教団に解散を命じた昨年3月の東京地裁決定を支持した。裁判の手続き上、教団は宗教...
憲法の平和主義が求めるのは、日本の戦争放棄にとどまらない。国際紛争に加担したり、軍拡競争をあおったりして、不戦の理念を形骸化させないことも大きな責任だ。 自民党が武器輸出ルールの緩和に関する提言案をまとめた。非戦闘目的の「5類型」に限...
高市早苗首相は、米国とイスラエルによるイラン攻撃を巡り、報復に出たイランに自制を求める一方、攻撃を仕掛けた米側への評価を避けた。 国際法違反の指摘もある米国に対し懸念を伝え、事態沈静化を急ぐべきだ。対米追従一辺倒では、平和国家として培...
政府は飲食料品の2年限定の消費税率ゼロや、中低所得者に税控除と現金給付をする「給付付き税額控除」を協議する「社会保障国民会議」をスタートさせた。高市早苗首相は夏前に中間取りまとめをし、秋の臨時国会に法案提出する考えだ。 「超党派」をう...
国際法を平然と踏みにじる戦争行為が、またも繰り返された。米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を開始、イランの最高指導者ハメネイ師が死亡した。トランプ米大統領は、体制転換を視野にイラン国民に蜂起を呼びかけているが、危険な賭けだ。 米国...
自民党総裁の高市早苗首相が、衆院選の当選祝いとして、自身を除く全ての党所属衆院議員315人に約3万円相当のカタログギフトを配っていた。総額900万円超に上る計算で、高市首相の事務所関係者が各議員事務所を訪れて渡したという。 首相は「大...
大分県内で子どもへの虐待が後を絶たない。2024年度に県内の児童相談所で対応した児童虐待は1840件に上り、過去2番目の多さとなった。このうち新規相談は1024件で過去最多を更新した。虐待件数は10年前に比べ約2倍の水準に高止まりし、看過...
大分県の有識者会議が大規模地震などの被害想定見直しを進めている。南海トラフ巨大地震についてはこれまでの想定より揺れが強く、津波の到達も早い国の最新モデルに基づいて再解析する。県全域で従来の想定より広範囲にわたる被害が予想され、公助の遅れも...
トランプ米大統領は、上下両院合同会議で2期目初の一般教書演説に臨んだ。11月の中間選挙を意識して経済や移民政策の成果を強調したのは当然だが、前政権下で「死んでいた」と評した米国を再生する道筋は見えず、国際的なビジョンも乏しい肩透かしの長口...
衆院選で自民党圧勝を導いた高市早苗首相の「1強」化で、国会審議の形骸化が危惧される。国権の最高機関をおとしめないよう、首相と与野党には説得力ある政策論議を求めたい。 高市首相の施政方針演説に対する代表質問が衆院で始まった。自民が議席の...
ロシアの全面侵攻から4年となるウクライナ戦争は、米国のトランプ大統領が進める「ロシアの要求をウクライナにのませる和平」が行き詰まっている。トランプ氏がウクライナに厳しく、ロシアに甘いため、プーチン・ロシア大統領は殺りくと破壊をやめない。 ...
「絶対に稼げる」「スキル不要」「リスクゼロ」。簡単な作業で高額な報酬をうたった交流サイト(SNS)に誘導され、現金をだまし取られる副業名目詐欺の被害が全国で多発し、大分県でも増加している。被害者の多くは若者だ。被害を防ぐには巧妙化する手口...
高市早苗首相は衆院選での圧勝後、初の施政方針演説に臨んだ。「本丸は『責任ある積極財政』だ。経済成長実現に必要な財政出動をためらわない。成長のスイッチを押しまくる」と表明、演説の半分を国内投資促進など経済政策に費やした。 経済成長を望ま...
春がそこまで来ている。 あすから3連休だ。大分県内は各地で雛(ひな)祭りが開かれ、スマホや散策マップを手にした観光客が行き交っている。 幸いにも21~23日は好天の予報が出ている。その地域ならでの伝統や情緒に彩られたさまざまな「雛...
衆院選で圧勝した高市早苗首相はどんな姿勢で政権運営に臨むのか。数の力を頼みとせず、国会審議を通じ少数意見に耳を傾ける謙虚さを貫けるかどうかが試金石となる。 選挙後の新勢力となった特別国会で高市首相が再選され、第2次高市内閣が発足した。...
景色の一変した国会がきょうスタートする。 衆院では自民党の議席が単独で3分の2超、日本維新の会と合わせると8割近くに達する。かつてないこの「1強多弱」をもたらしたのは、紛れもなく民意だ。だからこそ、私たち有権者は、高市早苗首相や巨大与...
大分市の佐賀関大火は発災からあすで3カ月になる。 被災した住民は地区外の市営住宅などに離れて暮らし、日常的なコミュニティーのない「孤立」の生活を続ける。市と県は国との連携を強め、復旧・復興のギアを上げるべきだ。 大火は昨年11月1...
大規模災害時にペットを連れて避難できるかどうかは飼い主にとって切実な問題である。避難所には多くの人が集まるだけに、動物アレルギーのある人などへの配慮も必要だ。自治体にはペットとの同行避難を前提にした受け入れ態勢の整備、飼い主には災害を見据...
衆院選で壊滅的な惨敗を喫した中道改革連合は、新たな代表に小川淳也氏を選出した。圧倒的な「1強多弱」の下でまさにゼロからの再出発。一丸となって党を立て直す覚悟が問われる。 自民党の圧勝で勢いに乗る高市早苗政権に対峙(たいじ)する勢力とし...
自民党が圧勝した今回の第51回衆院選は「外国人政策」が争点の一つになった。 大分県は多くの留学生を受け入れる多文化共生の先進地だ。県内3小選挙区で議席を得た自民の3氏が公約などで述べた通り、「尊重と調和」を大切にした真の共生社会をどう...
物価高を克服し、暮らしがよくなったと実感できる賃上げを実現しなければならない。 春闘の労使交渉が始まった。物価上昇分を差し引いた「実質賃金」を増やさなければ、消費拡大や成長持続は危うい。経団連や連合は3年連続で5%を超える賃上げを目指...
与野党が伯仲していた衆院の勢力図は一変した。自民党の巨大与党化によって、野党第1党の中道改革連合でさえも議席数は自民の6分の1に満たない。 新代表を選出することになった中道をはじめ野党は改めて政権との向き合い方が問われるが、責務に変わ...
自民党は衆院選で歴史的大勝を果たした。「飲食料品を2年間に限り消費税の対象としない」とした公約にも多くの有権者の支持を得た形だ。 ただ社会保障の基幹財源の減税は国の財政、社会保障にとって問題が多い。市場も懸念し長期金利上昇や円安のリス...
衆院選は、高市早苗首相率いる自民党が戦後初めて一政党だけで3分の2を超える議席を得て、歴史的な勝利を果たした。連立政権を組む日本維新の会と合わせ、衆院定数465のうち追加公認を含め352議席を占める巨大与党が誕生した。 日本は物価高や...
第51回衆院選が8日投開票され、自民党は公示前勢力から大幅に躍進し、日本維新の会との連立与党で3分の2(310議席)を超えた。自民総裁の高市早苗首相は公明党からの連立の組み替えを解散理由のひとつに挙げたが、大幅な自民伸長を受けてどのような...
米国とロシアの間に唯一残っていた核軍縮合意「新戦略兵器削減条約(新START)」が失効し、2核大国の核管理体制は事実上、崩壊した。 米ロは世界の核弾頭の約90%を保有しており、国際社会の「戦略的な安定」に特別な責任を負う。両国は既に次...
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