今年7月の平均気温は平年より2・16度高く、1898年の統計開始以降で最も高かった。8月も35度以上の猛暑日が各地で相次ぐ。観測史上最も暑い夏だった昨年の記録を更新する勢いだ。 近年、気温が高い年が増えてきた。その大きな要因には二酸化...
政府は「過労死防止大綱」の改定版を閣議決定した。働き過ぎ防止を国の責務とする過労死等防止対策推進法の成立から10年。大綱は3年ごとに見直され、3回目となる今回は、残業の上限規制が今年4月から、それまで対象外だった自動車運転業や建設業、勤務...
戦争は幼い子どもの命を真っ先に奪う。太平洋戦争末期に沖縄の学童疎開船「対馬丸」が撃沈された。多くの犠牲を出した悲劇から22日で80年。教訓を胸に刻んで忘れぬ決意を新たにしたい。 戦火を避けるため九州に向かう学童や教員らを乗せた対馬丸は...
自民党総裁選が9月12日告示、27日投開票の日程で行われることが決まった。 現職総裁の岸田文雄首相は、派閥の裏金事件によって政権への信任を失い、再選出馬を断念した。その経緯を考えれば、選挙戦でまずもって問われるのは政治改革への取り組み...
例年にない暑さが続く中、川遊びや海岸での遊泳をしているうちに流されたり、溺れたりする中学生以下の水難事故が全国で多発している。子どもたちだけでなく必ず大人が同伴して見守り、ライフジャケット(救命胴衣)を着用させるなどして、悲しい事故を防ぎ...
内閣府が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は、前期比の年率換算で実質3・1%増だった。2四半期ぶりのプラス成長だが落ち込んだ前期からの反動要因が大きく、景気は依然力強さに欠けると言えよう。不安定な株価や円相場、海外経済への懸念から先...
岸田文雄首相を退陣表明に追い込んだ最大の要因は、自民党の派閥パーティーに絡む巨額の裏金事件を受けた政治改革への対応だった。 自身が「火の玉」になると宣言しながら、事件の実態解明には及び腰で、再発防止の政治資金規正法改正も、本質論を避け...
学校が、病院がなぜ被害を受けるのか。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ自治区ガザでの戦闘で、非人道的な攻撃による犠牲が絶えない。攻撃した側は軍事拠点を狙った、相手側の武器による被害だなどと主張。根拠の不明な情報も飛び交う。終戦...
自民党派閥の裏金事件など相次いだ「政治とカネ」問題で内閣支持率が低迷し、退陣に追い込まれた形だ。国民の信頼を失った政権の末路を示したと言えよう。 岸田文雄首相が官邸で開いた記者会見で、再選がかかった9月の自民総裁選に立候補しない意向を...
ふるさと納税は「生まれ育ったふるさとに貢献」などがキャッチフレーズだ。2023年度の寄付総額は初めて1兆円を超え、1兆1175億円に達した。大分県内は計114億円。 この制度は実質年間2千円の負担で、所得に応じて設定される上限額まで肉...
最大の懸念だったテロ事件は起こらず、聖火が消えた。パリ五輪が閉幕した。無観客で寂しく幕を閉じた東京五輪閉会式から3年。約7万人がスタンドを埋めた閉会式は、スポーツの素晴らしさを再認識した観客の歓声と拍手に包まれた。 「広く開かれた大会...
全国の知事が集まる全国知事会議が福井市で開かれた。会議の焦点は急激な人口減少に対する国の対策をどう充実させるかだと言える。 昨年の出生数は約73万人と統計開始以来最少、2100年の総人口が半分になるという国立社会保障・人口問題研究所の...
全国各地の河川や水道、地下水などから有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出されている。発がん性の可能性など健康への影響が指摘されており、調査対象の範囲を拡大し、汚染が見つかれば速やかに対策を取る必要がある。 PFASは1万種類...
巨大地震はいつ襲ってくるか分からない。日頃からの備えを再点検し、いざというときに命を守る行動につなげられるよう心構えをしておきたい。 8日午後4時43分ごろ、宮崎県南部で震度6弱の地震が発生。大分県内では佐伯、臼杵、竹田、大分の4市で...
犠牲者を慰霊し平和を誓う式典の趣旨にそぐわない政治的問題に発展してしまった。欠席は外交的節度を欠いた過度の意思表示と受け取られかねない。 長崎市が9日の「原爆の日」に主催する平和祈念式典にイスラエルを招待しなかったことを理由に、先進7...
年間1千万台を超す生産規模に、検査の現場や企業統治が追い付いていないのではないか。 量産車の型式指定を巡る不正で、トヨタ自動車が国土交通省から是正命令を受けた。グループの日野自動車で問題が発覚してから2年余り。終わりが見えない不正の連...
東京市場で5日、株価が史上最大の下げ幅を記録した。米国の景気懸念に加え、ドル円相場が急速に円高へ振れたためだ。しかし株価が反映する企業業績はなお堅調で、景気は保たれている。一時的な相場変動に動揺せず、実体経済を冷静に見極めることが肝心だ。...
広島は6日、原爆の日を迎えた。9日は長崎に原爆が投下された日だ。 1945年の米国による投下から79年。被爆者は核兵器廃絶に向けた取り組みの先頭に立ってきた。核を巡る国際情勢が厳しい中、被爆者の高齢化が進んでおり、体験の継承と運動継続...
海上自衛隊で4人が詐欺容疑で逮捕された事実を海自幹部や防衛官僚が木原稔防衛相に報告せず公表も遅れた。あきれた隠蔽(いんぺい)体質である。戦前の反省に立つ文民統制を揺るがせてはならない。 衆参両院で閉会中審査が開かれたが納得のいく説明は...
自民党派閥裏金事件のけじめもつかない状況で、今度は公設秘書の給与を国から詐取したとする詐欺容疑で広瀬めぐみ参院議員(自民離党)の議員会館事務所などが家宅捜索を受けた。 有権者に違法な香典を渡したとされる公選法違反容疑での堀井学衆院議員...
柔道男子66キロ級で連覇を果たした阿部一二三選手は、大歓声を浴びての金メダルに「これぞ五輪!」と感激していた。熱戦が続くパリ五輪が盛り上がっている。日本勢のメダルラッシュが猛暑の列島に明るいニュースを届けている。 コロナ禍で無観客開催...
政府は、中長期の財政試算と2025年度予算の概算要求基準を公表した。物価高を主因に税収が増えるため、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)が目標の25年度に黒字化する見通しという。一方の要求基準は、賃上げ促進や物価高対策で金額を示さ...
日銀は、政策金利の追加利上げと国債買い入れの減額計画を決定した。後者は予告通りだが、利上げを予想した関係者は直前まで多くなかった。異次元緩和を終えながら、日銀が金利正常化の意図をあいまいにしてきたためだ。低い政策金利が円安とインフレの弊害...
唯一の戦争被爆国として核軍縮を主張しながら、米国の「核の傘」に頼る―。日本の安全保障政策が抱える矛盾が改めて問われることになる。 日米の外務・防衛担当閣僚は、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」に関する初会合を東京で開き...
原子力規制委員会は日本原子力発電が再稼働を目指す敦賀原発2号機(福井県)に関する審査会合を開催。「原子炉直下に活断層がある可能性は否定できず、原発の新規制基準に適合しない」と結論づけた。2号機は東京電力福島第1原発事故を受けて定められた新...
厚生労働省の中央最低賃金審議会は2024年度の最低賃金目安額を現在の全国平均時給1004円から1054円に上げると決めた。43円増で千円台に乗った昨年度を上回る50円増と過去最大の引き上げ幅だ。 だが、物価変動を加味した実質賃金は5月...
人口減少や東京一極集中に歯止めをかけようと「地方創生」の取り組みが始まって10年。大きな流れを変えるには至っていない。地方の活力を最大限に生かすためには、若者や女性が真の意味で活躍できる環境づくりが欠かせない。 地方創生は第2次安倍晋...
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