電話やSNS(交流サイト)を使った詐欺が深刻な社会問題となる中、「警察官をかたる詐欺被害」が全国的に広がっている。大分県内でも10月に入ってから急増。巧妙化する詐欺に対する注意喚起と手口の周知徹底が求められる。続発する卑劣な犯行を許しては...
静岡県の一家4人殺害事件から58年もの歳月を経て、いったんは死刑とされた袴田巌さんの再審無罪が確定し、わずか2週間後である。別の事件でまたもや再審開始の判断が示された。 38年前の福井市女子中学生殺害事件で既に懲役7年の刑を終えた男性...
憲法の改正を巡る衆院選の各党公約は、どの条項を優先するのかで主張の隔たりが目立つ。 各党がどの条項の改正に優先的に取り組もうとしているのか。選挙戦でしっかりと説明してもらいたい。有権者はその中身を比較し、違いを見極めたい。 自民党...
衆院選の論戦は後半に入った。日本は2040年ごろ高齢者人口がピークを迎え、働き手の現役世代が急減していく。社会保障制度を持続可能にして将来に引き継ぐにはどうするべきか。その議論が避けて通れない。 年金、医療、介護などの社会保障はサービ...
民主主義の基盤である選挙のさなかに、またしても政治に対する暴力事件が起きた。 衆院選公示後初の週末となった19日早朝、政治の中枢施設である東京・永田町の自民党本部と首相官邸が相次いで火炎瓶などで襲われ、49歳の男が現行犯逮捕された。 ...
中国が台湾を包囲する軍事演習を実施し、北朝鮮が韓国に向かう道路を爆破する状況下での衆院選となった。日本周辺の緊張緩和をどう実現するのか。与野党の外交・安全保障戦略が問われる。 自民党は岸田前政権の路線を踏襲し、日米同盟を基軸とする防衛...
中国は台湾を包囲する海空域で軍事演習を行った。台湾が正式名称とする「中華民国」の双十節(建国記念日に相当)を祝う式典で、頼清徳総統が「一つの中国」原則を認めない立場を表明したことなどに反発した。 中国はロシアのウクライナ侵攻など地域紛...
いまが右肩上がりの時代でないことは誰もが知っている。むしろこの先20年ほどは、日本の人口減少と高齢化が一層進む見通しだ。その次代を生きる子や孫の負う国の借金など「重荷」は、できるだけ軽いのが望ましい。衆院選で有権者は、各党の物価高対策や経...
失墜した政治の信頼を取り戻せるのか。衆院選の最大の争点は、政治とカネを巡る問題への対応だ。ところが、石破茂首相の判断は甘く、改革に懸ける熱量は極めて乏しい。「平成の政治改革」で若手論客として注目を集めた面影はない。 石破首相は、自民党...
大人に代わって家族の介護や世話を日常的に担う「ヤングケアラー」。大分県内に少なくとも2100人いるとの調査結果が明らかになった。自治体や関係機関が連携し、悩みを抱える子どもの存在に気づき、本人の将来にまで影響が出ないよう支援する取り組みが...
衆院選が公示され、小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う選挙戦に突入した。大分県内では3小選挙区に計10人が立候補を届け出た。各候補には27日の投開票に向け、有権者の審判に値する論戦を望みたい。 政権選択と位置付けられる、...
衆院が解散され、事実上の選挙戦に突入した。注目度は高いとはいえないが、今の日本にとって極めて重要なものにエネルギー政策がある。異常気象の多発を招く気候危機対策に密接に関連し、国の将来や国際社会での日本の立ち位置にも大きな影響を与えるからだ...
石破茂首相は、ラオスで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席、各国首脳との2国間会談もこなし、外交デビューした。就任わずか10日の外国訪問とあって、信頼関係構築のきっかけにすることに主眼が置かれた。 注目されたのは、両...
来年の被爆80年を前に、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞が贈られる。日本人の絡む受賞は「非核三原則」提唱などで受賞した1974年の佐藤栄作元首相以来の快挙だ。 平均年齢が85歳を超えた被爆者は、一貫して核廃絶を求め...
突然目の前で人が倒れたらどうしますか。 全国で毎日200人以上が突然の心停止で亡くなっている。救急車の到着前に心肺蘇生とAED(自動体外式除細動器)で救護できれば、救命率は格段に高まる。AEDを使える環境を整え、1人でも多くの命を救い...
衆院が解散され、27日の衆院選投開票に向け、事実上の選挙戦が始まった。 国会での石破茂首相の選出から8日後の解散は、現行憲法下で最短だ。この間の主たる国会論戦は、首相の所信表明演説を受けた衆参両院1日ずつの代表質問と、解散当日の党首討...
衆院がきょう解散され、27日の投開票に向けた事実上の選挙戦がスタートする。最大の争点は自民党派閥裏金事件の解明と責任の在り方だ。安全保障や外交、経済政策に加え地方創生、防災についても与野党間の積極的な論戦を期待したい。 これら争点のう...
石破茂首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。自民党裏金事件や首相の政治姿勢を巡り、立憲民主党の野田佳彦代表ら野党は強く批判、衆院解散・総選挙を前に与野党の対決ムードは高まる。投票する側は耳に優しい、その場しのぎの主張に惑わさ...
公益通報制度を巡り、消費者庁の有識者検討会が見直しの議論を進めている。兵庫県知事だった斎藤元彦氏のパワハラ疑惑などを告発した元県幹部の男性が通報者として保護されず、懲戒処分を受けた後に亡くなった問題で、制度の機能不全が浮き彫りになった。法...
日本原燃は、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完成目標を、これまでの「2024年度上期」から2年半延期し「26年度中」にすると発表した。着工から31年たつが、延期はこれで27回目。「核燃料サイクル」の中核となる施設であり、なぜこ...
石破茂首相が初の所信表明演説に臨んだ。自民党総裁選の公約をベースに地方創生再起動、防災庁設置などを打ち出した。 だが派閥裏金事件の実態解明、再発防止の具体策は語らない。9日に衆院解散となれば政界は一気に選挙態勢だ。「裏金議員」を党公認...
レバノンで親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師らが殺害されたことへの報復として、イランがイスラエルに対し、弾道ミサイル180発以上を使った大規模攻撃を仕掛けた。 4月に起きた初の対イスラエル直接攻撃に続くもので、イスラエルの再報...
どこの企業や団体でもそうだが、所属する人々にはやるべき役割が振り分けられている。円滑に仕事を進めるためである。さて、サッカーJ2で残留崖っぷちにいる大分トリニータはどのような仕組みなのか。9月7日のサポーターとチームをめぐる騒動(8日付既...
自民党の石破茂総裁が第102代首相に指名され、石破内閣を発足させた。首相は、新政権を国会の十分な論戦にさらすことを避け、9日に衆院を解散し、国民の審判を仰ぐ意向だ。 党執行部と閣僚の顔触れを見ると、初入閣組が13人とフレッシュさを演出...
次期首相の石破茂自民党総裁が衆院選を10月27日投開票の日程で実施すると表明した。公示は15日で、それに先立ち衆院は9日に解散される見通しだ。 政府、与党は1日に臨時国会を召集。石破氏の首相としての所信表明演説と与野党の代表質問のほか...
国が指定した援護区域外で長崎原爆に遭ったため、被爆者と認められない「被爆体験者」の救済策を岸田文雄首相が自ら発表した。年内に全ての体験者を対象に医療費助成を拡充し、被爆者と同等にするという。 現状より前進ではあるが医療費に限った措置で...
兵庫県議会から不信任を決議されていた斎藤元彦知事が30日付で自動失職、県政の改革を継続するためとして出直し知事選に出馬する考えを表明した。 県幹部の男性が知事のパワハラ疑惑などを告発する文書を報道機関などに配布してから約6カ月。県政の...
自民党の新総裁に石破茂元幹事長が選ばれた。10月1日召集の臨時国会で岸田文雄首相の後継首相に就く。 派閥の裏金事件など相次ぐ「政治とカネ」問題で、自民には国民の厳しい視線が向けられている。 石破氏は5度目の挑戦になった総裁選で「勇...
静岡県で1966年に一家4人を殺害したとして強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さんに、静岡地裁は再審無罪の判決を言い渡した。確定判決で犯行時の着衣とされた「5点の衣類」に残っていた血痕を巡って「捜査機関によって加工された」として捏造(ね...
大地震からの復興途上にあった被災地がまたも甚大な被害に見舞われた。 前線や低気圧の影響で発生した線状降水帯により、記録的豪雨となった石川県能登地方。輪島市は1時間に121・0ミリの猛烈な降雨で、同市と珠洲市の22日午後までの48時間雨...
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