フィナーレとなる200回目の南部自由市場への来場を呼びかける組合員ら=中津市の新博多町商店街
【中津】中津市中心部の新博多町商店街で月1度、開催している「南部自由市場」が、20日の200回を最後に終了する。商店街の既存店以外も出店できる市場として2009年7月にオープンし、16年。最終回は夜市やバーベキューイベントも開き、同商店街振興組合は「長年の愛顧への感謝を込めた企画。多くの人に立ち寄ってほしい」と呼びかけている。
南部自由市場はスタートから3~4年後には100店以上に増えたが、その後、徐々に減少。3年間休止したコロナ禍明けの2023年以降は20店程度になっていた。
同商店街でも中心的役割を担っていた店舗がこの2年間で相次いで閉業。組合員の世代交代も進み、同市場について「社会のニーズも集客の仕方も変わり、役目を終えたのでは」との声が上がったという。
「通算200回記念 ありがとうイベント」と銘打った最終回は中津商店街連合会との共催。午前10時からパンや総菜、雑貨、飲食のキッチンカーなど約20店舗が並び、ステージイベントも繰り広げられる。
午後5時からは夜市と「手ぶら de BBQ」。夜市は飲食の模擬店のほか、「子どもの縁日」コーナーなども設けられる。バーベキューは先着12組。費用は1組(6人まで)2万円で、内容は6人分の食材と缶ビール6本、当日に夜市で利用できる商品券(3千円分)。予約を受け付けており、定員になり次第締め切る。
企画運営を担当する同組合の知識ゆかりさんは「最後の特別な市場。朝から夜まで楽しみ、夏の思い出にしてもらえたら。今後もまちおこしにつなげるという趣旨を受け継ぎ、若い世代の観点でにぎわい創出を考えたい」と話している。
問い合わせは同組合(0979-23-4485)。