(6)空き家を街づくり拠点に

後藤 好信さん 佐伯市船頭町 リノベーションユニット「DOCRE」主宰(市職員)

> 「未来の街は自分たちでつくっていこう」と話す後藤好信さん=佐伯市船頭町
 「大好きな佐伯市で暮らし続けたい。未来の街は自分たちでつくっていこう」。公務員建築士でありながら、市中心部の船頭町にある空き家を購入し、街づくりの拠点にしていこうと活動を進めている。「自ら街に飛び込んで、どっぷりと街の将来を考えていきたい」
 佐伯市で生まれ育ち、高校卒業後に横浜の大学で建築設備工学を学んだ。卒業後に佐伯市役所に就職。「帰ってきた当初は街に楽しい事が何一つなく、都会に戻りたいと思った」と振り返る。同世代の友人らと町おこし団体を立ち上げ、若者目線の地域おこしに取り組んできた。
 ボランティアでの活動に限界を感じていた時、空き家を活用した街づくり講座に参加。既存の建物を改造する「リノベーション」が街の潜在能力を目覚めさせると感じ、職場の後輩河野功寛さん(29)とリノベーションユニット「DOCRE(ドークリ)」を結成。自身は築80年以上の店舗兼住宅を購入。実際に住もうと誓った。
 10年以上空き家だったため、内部は物であふれていた。「暮らせる状態になるまでの変化をみんなで共有しよう」と掃除や解体の過程を誰でも参加できるワークショップ形式にした。リノベーションに興味のある人や活動を応援する仲間が集まり、2年かけて住める状態になった。「労力も時間もかかったけれど、思い入れのある住まいになった」と話す。
 5月末に引っ越しを済ませ、7月中旬にはケーキ店と設計事務所が入居予定。「市内には2千軒以上の空き家が眠っている。公務員建築士という立場を生かし、ノウハウを移住したい人にどう発信していくかが今後の課題」と話す。「街づくりは机上で考えても答えは出ない。これからも街に飛び出し、街の価値や可能性を高めていきたい」と力を込める。

 【プロフィル】
佐伯市長島町出身。高校卒業まで市内で暮らし、横浜の大学へ。卒業後にUターンし、佐伯市職員になった。建設畑を歩んできたが、本年度、大手前開発推進室に異動し市中心部の開発に携わる。1級建築士。妻愛さん(34)、3人の子どもと暮らす。34歳。

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