(4)地域と都市部を橋渡し

栗原 浩二さん 豊後高田市田染小崎 田染地区里山づくり協議会事務局

> 「田染交流館 蔵人」に常駐する栗原浩二さん。13年に移住し「人々は心優しいので来て良かった」と語る
 豊後高田市中心部から車で15分ほどの場所にあり、のどかな田園風景と里山が広がる田染地区。人口約1100人で、その半数が65歳以上の高齢者が占める過疎高齢化地域だ。
 田染真中の旧酒蔵を改修した拠点施設「田染交流館 蔵人」に常駐する栗原浩二さんは、2013年11月に移住してきた。16年10月からは田染地区里山づくり協議会事務局で勤務。地元住民と移住者、都市部の企業との橋渡し役を担っている。
 両親の影響で子どもの頃から自然に触れるのが大好き。29歳の時、都会でのプログラマーの仕事を辞めて自転車で日本縦断の旅に出た。その後、ワーキングホリデーでカナダ・バンクーバーに1年間滞在。外から見つめることで、あらためて日本文化の奥深さと積み重ねた歴史に心引かれたという。
 移住先を探す中、自然豊かで神仏習合の六郷満山文化が色濃く残る国東半島が目に留まった。「小さな集落に歴史や物語があり、人々は心優しいので来て良かった」
 妻来美さん(37)と長男伝輔ちゃん(3)の3人暮らし。趣味の山登りを生かし、国東半島の天台宗僧侶修行の道「峰道」をベースに、歩いて旅するロングトレイル活動にも携わる。
 しかし、過疎高齢化が進む中で、地元に残る伝統文化や祭りの継承が難しくなっている現状には危機感を募らせている。「何のために続けているのかを見つめ直す時がきている。面白さや魅力がなければしんどくなるので、場合によっては取捨選択や簡略化する必要があるのでは」と訴える。
 「観光客らが中長期的に滞在・交流できるゲストハウスが田染にほしい。国東半島に住む人々の暮らしや祭りに触れてもらえれば、将来的な移住者増につながるだろう」と話した。

 【プロフィル】
神奈川県伊勢原市出身。2012年11月に豪雨災害を受けた奈良県十津川村のふるさと復興協力隊員となり、林業に携わる。13年11月から16年9月末まで豊後高田市観光まちづくり会社勤務。同年10月から現職。市内田染小崎在住。35歳。

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