朝から風が強かった4日。大分市中心部でも夕刻になって雪が舞った。今季最強の寒気を体感する天候。日中、スマホをのぞくと気温は3度だった。...
博物館などで見かける地球カレンダーは地球46億年の歴史を1年に見立てている。元日午前0時に地球が誕生したとして、人類(ホモサピエンス)の登場は大みそかの深夜11時37分である。わずか23分前。...
日本の電話サービスは1890年、東京―横浜でスタートした。明治時代の人々にとって、遠くの人と通話できる驚きは小さくなかっただろう。...
「メキシコ湾」が「アメリカ湾」、「デナリ山」は「マッキンリー山」へと書き換えられた。他国がそれに従う必要はないが、その権限の強さには驚かされる。...
先日、家を揺らすほどの強風が吹き荒れた。すわ春一番かと思いきや、多くの辞書では「立春後に初めて吹く強い南風」とされる。春風に先立って吹く東風(こち)だったのだろうか。...
向田邦子さんは日本人の9割が中流意識を持つようになった理由を、学校給食の影響だと考えた。...
聴覚で備わっている人とそうでない人がいるのが『絶対音感』だという。ユーチューバーでも有名なピアニストのハラミちゃんは「踏切で鳴っているのがどの音か分かる」のだとか。...
「社会の役に立つ人間になれ」と教えられながら私たちは育ってきた。それは半面で、そうでない人を排除するという考え方をはらんでいる。...
1973年10月22日、ジャイアンツがV9を達成し、王貞治選手が自身初の三冠王を決めた日に産声を上げた。後に、33歳離れた球界のレジェンドと抱き合う姿を誰が想像したことだろう。...
昨年末のニュースだった。発電量全体に占める原発の割合を、2023年度の8・5%から40年度は2割程度に引き上げるエネルギー基本計画案。...
「うそぶく」は、とぼけて知らないふりをするという意味。うそは古語で口笛のことで、鳴き声をまねて口笛を吹き、鳥をおびき寄せる様子から、とぼけるという意味になったという。...
空気の冷たい朝。自宅前の路上で、ころんとした小鳥が何かついばんでいる。近づいても逃げない。スズメよりやや小さい。...
ドラえもんの誕生日は2012年に設定されていた。連載が進むにつれ近づいたため、2112年に変更された。鉄腕アトムは2003年。人工知能(AI)の進歩は目覚ましい。...
作家の吉行淳之介に言わせれば、カレーライスとライスカレーは別種のもののようだという。カレーライスの方は茶色っぽく本場の味に近いもので、ライスカレーは黄色くて福神漬けなどが似合う。...
クラサススドーム? 一瞬戸惑うが大分スポーツ公園の総合競技場(大分市横尾)のこと。古い愛称はビッグアイだった。...
凍星(いてぼし)。凍てつく冬空に輝く星のことで冬の季語にもなっている。乾燥して空気がさえ渡り、星々が鋭い光を放ちながらまたたいて美しいプラネタリウムをなす。星座に詳しくない筆者でもオリオン座くらいは分かる。...
背中とフローリングからじんわり伝わる温かさは静かな幸せ。冬の昼下がり、リビングのカーテン越しにできた日だまりにそっと座る。今の私は安心できる場所にいる。でももし、家族の中に支配や暴力があったらどうだろう。...
阪神大震災の教訓を伝える、人と防災未来センター(神戸市)の入場者は昨秋、1千万人を超えた。2006年の今ごろ一度だけ訪ねたことがある。...
男の子の1位は「陽翔」。明治安田生命が発表した、2024年に生まれた子どもの名前ランキングによる。3位に「朝陽」、5位「陽向」と「陽」が人気なのは、暗い世相からの脱却を求めているかに思える。...
「まさか神戸でこんな地震が起きるとは…」。当時、誰もがそう思った▼観測史上初の震度7。高速道や新幹線の高架が倒壊し、横倒しになったビルが道をふさいだ。各地で火災が発生。...
「取り分5%では少ないと思うでしょうが、全部取られないだけ感謝しなさい」。...
マダケの生産量は大分県が日本一だという。明治以降、全国から湯治客や観光客が集まった別府市を中心に竹工芸は日用品や土産品として需要が高まった。...
光あれ。聖書を持ち出すまでもなく、暗闇に差し込む一条の光は人々の導きとなる。中村翼さんの命を照らしたのは懐中電灯の明かりだった▼1995年1月17日、阪神大震災発生。...
論語の「而立」や「不惑」は年齢表現によく使われるが、20歳に当たる言葉がない。古代中国の「二十を弱と曰ひて冠す」(礼記)から「弱冠二十歳」は教わった。...
漫画『ダンダダン』にはまっている。宇宙人、妖怪、超能力、都市伝説…。いわゆるオカルト満載で筆者の趣味にぴったり。近年、この手の分野のテレビ番組は激減しているので少し寂しかった。...
作家の故・堺屋太一さんは「願い」をテーマにしたはがきコンクールの審査員を務めた。...
良くも悪くも効率化の時代。半世紀前を振り返れば、暮らしぶりの違いははっきりしている。祖母は掃除機を使わず、ほうきで掃き出し窓にちりを追いやっていた。祖父は燃料にする竹をおので割った。...
駆け出し、初心者、未熟者を「○○の卵」と呼ぶことがある。硬い殻に守られながら、ふ化に向けて力をためている。頑張れ▼生卵を使った卵かけご飯(TKG)を好む人は多い。江戸時代の文献にもすでに登場。...
スマホに虫の写真が1枚残っている。昨夏のこと、訪れた病院の外壁タイルに何かが―。近づくと体長10センチぐらいのナナフシ。...
七十二候の「芹乃栄(せりすなわちさかう)」の時季。厳しい寒の中、競り合うようにセリが生え始める。七草がゆに入れてパワーをいただこう。縁起のいい七福神巡りは年初行事として人気。...
11日付の紙面はこちら