ラグビーW杯は大分県に何をもたらすのか。新しい時代を歩む大分の“これから”を追う年間企画「切り拓(ひら)け~おおいた新時代」。1次リーグ3試合と準々決勝2試合の計5試合を開催した「OITA」は海外から多くの観戦者が訪れ、大会期間中は熱狂に沸いた。W杯フィーバーの日々を各記者が記録し、長期連載では、世界的なスポーツイベントを地方都市で受け入れる意味と意義を考えた。
※大分合同新聞 朝刊1面・おおいた総合面 2019年1月1日~2019年11月29日掲載
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)大分開催の試合に、官民でつくる県推進委員会(会長・広瀬勝貞知事)は県内の子どもとその保護者ら計4千人を無料招待する。...
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)大分開催に向け、大分市の大分商業高商業調査部(19人)が、社会福祉法人アップルミント(同市宮河内)とパン、クッキーを共同開発した。日本代表が着る桜のジャージーにちなんだ商品。...
アジア初開催となる今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は12日に開幕まで100日となる。県推進委員会などは直前の週末の8、9の両日、大分市内で大々的なカウントダウンイベントを企画。世界を迎え入れるホストシティー(開催都市)として、...
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)大分開催に向け、日出町の日出総合高と別府市の和菓子店「荒巻商店」は、共同で特製アイスキャンディーを作った。...
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで100日余りとなった8日、開催地の大分市中心部で機運醸成を図るイベントが開かれた。中央通りは歩行者天国となり、ビールを味わう人で大にぎわい。JR大分駅近くには本番さながらの「ファンゾー...
別府市の別府翔青高が今秋のラグビーワールドカップ(W杯)公認キャンプ地の同市に滞在するニュージーランド(NZ)代表チーム「オールブラックス」を応援しようと、メッセージ入りの横幕を製作している。...
今秋に迫ったワールドカップ(W杯)日本大会のカウントダウンイベントが8、9の両日、大分市中心部などで開かれ、多彩なイベントでにぎわった。...
「サンウルブズ」を支える 安井豊明さん(53) 好天の東京・秩父宮ラグビー場が沸いた。 1日の昼下がり。世界最高峰リーグ・スーパーラグビーで戦う日本チーム「サンウルブズ」の今季国内最終戦は、客席を埋めた約1万7千人の前でキッ...
日本ラグビー協会マーケティング部長 竹内哲也さん(49) 東京・多摩川沿いの芝生グラウンドに彼はいた。 5月19日の日曜日。約700人が所属する世田谷区ラグビースクールの練習を訪ねると、コーチを務める竹内哲也(49)は子どもた...
日本ラグビー協会トップリーグ担当部長 伊藤英章さん(50) 秩父宮ラグビー場(東京・北青山)のスタンド席に腰を下ろし、静かにピッチを見渡した。 現役時代、全国社会人大会で駆けていた芝生だ。トライを決めた後の、インゴールから見上...
7人制女子・日本代表コーチ 徳永剛さん(39) 試合を終えた選手が汗を拭い、ロッカールームの前に集まった。 東京・秩父宮ラグビー場で5月18、19の両日にあった7人制女子の「ウィメンズシリーズ2019」東京大会。年間4つのト...
元日本代表監督 向井昭吾さん(57) 社会人チームの交流試合が始まった。 5月26日。別府市営実相寺多目的グラウンドに、落ち着きのある声が響く。「出足が良くて、いいタックルでしたね」 スピーカーで試合の流れやルールを「生...
日本代表候補フォワード 具智元(24) 木津悠輔(23) 「桜」のジャージーに袖を通すのは誰か。 今月11日、蒸し暑い宮崎市内のグラウンドは緊張感が張り詰めていた。合宿に呼ばれた42人の日本代表候補たちは朝、昼、晩の猛練...
県は21日、今年10月のラグビーワールドカップ(W杯)大分開催期間中の県内の宿泊予約状況を発表した。大会まで残り3カ月余りで客室はすでに半数近くが埋まり、試合会場の大分市は約8割、隣接する別府市も7割近くに達する。特に試合のある5日間に、...
別府市は、ラグビーワールドカップ(W杯)に向けて整備した実相寺多目的グラウンドの隣接地に、トレーニング施設「ハイパフォーマンスジム別府(仮称)」を新設した。...
9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)に向け、県内で活動する大会公式ボランティアのリーダーを対象にした研修会が28日、県庁であった。...
三陸の海と山に向き合う大地に、よく手入れされた芝が映える。 6月中旬。岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムは、秋のラグビーワールドカップ(W杯)に向けて仮設席の設置工事が進んでいた。 「新たな聖地になってほしい」。...
多彩な柄の布がテーブルに積まれている。 6月17日の昼下がり。岩手県釜石市内の公共施設に設けられた交流拠点「ラグビーカフェ釜石」を訪ねると、地元の徳増初子(68)と広田美奈子(56)がミシンに向かっていた。 端切れを縫い、「かまい...
「スクマム!クマガヤ」 埼玉県熊谷市がまちづくりの指針として新たに設けたスローガンには、スクラムのように市民の熱い気持ちを一つに束ねていこう――という思いが込められている。 かわいい熊のキャラクターが親しみを増す。仕掛けたのは官民...
「よろしくお願いします!」。浜松市の東小体育館に5、6年生110人の声が響いた。 6月上旬。「先生」を務めたのは、隣の静岡県磐田市に拠点を置くラグビートップリーグチーム「ヤマハ発動機ジュビロ」の所属選手、五郎丸歩(33)と山村亮(37...
九州一の繁華街に子どもたちの元気な声が響く。 6月15日。福岡市役所前の広場に、ラグビーワールドカップ(W杯)の開幕100日前にちなんだイベント会場が登場した。 市内の企業チーム「コカ・コーラレッドスパークス」の選手が市民と3対3...
<国際スポーツイヤーがやってくる!>――。買い物客の頭上で垂れ幕が踊る。 5月下旬の休日。熊本県嘉島町のショッピングモールでは、元ラグビー日本代表の吉田義人(よしひと)(50)がゴールキックを実演していた。地元開催のワールドカップ(W...
神戸市とラグビーには深い縁がある。 神戸港が開港して間もない明治初期。西洋建築が立ち並ぶ外国人居留地では、既に英国発祥のスポーツを楽しんでいたという。 創部92年目の名門・神戸製鋼(神鋼)ラグビー部は平成の初めに日本選手権で7連覇...
県内の消防局・本部で、外国人観光客らからの119番通報に対応する体制整備が進んでいる。既に大分、別府、佐伯、臼杵、豊後大野、国東、日田玖珠の7市・地域が、通訳を交えた3者で同時通話ができる仕組みを整えた。大半は今秋のラグビーワールドカップ...
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)大分開催を支える公式ボランティアのトレーニングが本格化している。県内各地で「世界」をもてなす県民は18~88歳の総勢約1,500人。「大会が近づいてきた。仲間と協力し、一緒に楽しみながら盛り上げたい」。...
レガシー(遺産)を残せ――。9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げるため、九州各県を飛び回っている大分市出身の元ラガーマンがいる。星野幸喜(こうき)さん(35)=福岡市東区。日本ラグビー協会の地域普及担当職員として、各地で...
「私」にできることは何だろう。 7月26日。大分県庁に集まった公式ボランティアたちは、真剣なまなざしで役割別の研修会に臨んだ。 ポロシャツに短パンの元ラガーマン、スーツ姿の会社員、白髪交じりの女性……。はつらつとした学生がいれば、...
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕が100日後に迫った6月上旬、ホストシティーの大分市であったカウントダウンイベントは大掛かりだった。 歩行者天国になった市中心部の中央通りに楕円(だえん)球が飛び交う。JR大分駅の周辺をジャ...
「笑顔の練習をしましょう」。7月19日、大分市役所であった市民ボランティアの研修会。約100人の参加者は一斉に口を大きく広げ、目を見開いた。 簡単な英語のあいさつなど、ラグビーワールドカップ(W杯)大分開催にやって来る外国人客への対応...
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