大分合同新聞社日田支社 記者 井上有紀子
佐々木 日田支社からも記者が来ているので、話を聞きたいと思います。
井上 4月に日田に赴任しました。ソファの生産が盛んなことは赴任の時に初めて聞きました。ストーリー性もあって面白いなと思います。その地域に行くからこそ買えるものは魅力があります。
佐々木 日田杉だけでなく、私は仙崎さんがあらゆるものをプロデュースしていることに驚きました。縦割りのイメージが強い職人の世界は横のつながりがあまりないようですが、苦労されていることはありますか。
仙崎 たくさんあります。どうしても人間なので合う、合わないはありますし。でも、いい仕事ができないと日田のものづくりをちゃんと伝えられません。素材への敬意を払ってものづくりに実直に向き合っている人が商品を作り、買ってくれた人がどれだけ幸せになるかというベクトルをつくり出すことが大事だと思っています。共に切磋琢磨できる職人と組めたときが一番いいものができます。自分も人間的に成長できるようなものづくりを一緒にしたいです。