新しいものづくり(デザイン)には新しい道(販路)も必要です。活動をする際には「コト(技術)」「モノ(意匠)」「ミチ(販路)」という三つの軸で考えています。
佐々木 トータルで考えないといけないと。
金谷 よくあるのが、職人さんが商品を作ってから相談に来るパターン。「どこで売りたいんですか」と聞いたら「富裕層」って。「工芸あるある」と呼んでいます。
佐々木 昔はちゃんとした技術でしっかり作っておけばよかったんでしょうが、今はこだわりの職人としてやっていけなくなっている。そういう意味で今からのものづくりはぐっとハードルが上がっていますね。
金谷 僕たちがものづくりをするときに38のステップがあるのですが、そのうち20くらいは事業者さんの手でできます。本も書いているので、参考にしてもらえればと思います。