都会で知り得なかった大切なものが地域にある。東京が引っ張ってきた時代は終わり、これからは地方自治体がそれぞれ頑張って底上げをする時代だと思ったのが30代半ばだった。一番面白くなりそうな自治体に行こうと決め、候補地を回る中で、竹田で出会った人たちが素晴らしく、「ここは必ず盛り上がる」と感じた。現在は、まちづくりたけた株式会社で空き店舗対策や経営塾、市民参加活動をしている。竹田に来て、地域人として地域のために頑張ろうと思うようになった。東京ではなかった感覚だ。自分ができることは、つなげること、つながること。身の丈に合った活動を楽しくするのがテーマだ。例えば、持ち込んだ野菜が入場料になる音楽フェス「ギブ ミー ベジタブル」。近所のお年寄りから若い人まで、さまざまな人が来てくれる。また、竹田市と企業をつなげたり、「マチツク」という活動では街や地域同士といった広い範囲でもつながりをつくっている。