選挙は数の世界だ。まずは得票数。自分が入れた候補は、話題の政治家は…。開票速報に見入る▼今回特に注目されるのは首相が自身の進退を懸けた与党の議席数だろう。衆議院の議席の定数は465。...
私か、私以外か。「高市早苗が内閣総理大臣で良いかどうか国民の皆さまに決めていただく」。会見で首相が語気を強めたのは1月19日であった▼以降、心がモヤモヤする日が続いた。...
「もし戦争が起こったら、国のために戦いますか?」。120カ国の研究機関が参加する「世界価値観調査」にこんな質問がある。...
春告鳥(はるつげどり)と呼ばれるウグイスのさえずりが待ち遠しい。練習段階のたどたどしい鳴き声を「ぐぜり」という。...
『二十四の瞳』で知られる作家・壺井栄は多くの童話を残した。節分にまつわる作品に「おにはうち」とのせりふが出てくる。...
ウクライナ戦争やイスラエルによるガザ攻撃は、若者ら多くの命を奪っている。前線にはドローンや無人機といった新兵器が投入されるが、長期戦になれば戦況を左右するのは弾薬の量だそうだ。...
名エッセイストの東海林さだおさん(88)に『懐かしきかな“昭和の音”』と題した雑筆がある。お年を召された方が多い小欄の読者は、こちょこちょと旧懐の情をくすぐられるだろう▼例えば早朝。...
〈時間よ止まれ〉。永ちゃんが歌ったのは1978年。光る海、まばゆい青春。そんなこともあったろうかと記憶をたどるが、遠いかなた▼今、時間を止めたいと切に思う。...
日田市源栄(もとえ)町皿山地区で開催される秋の民陶祭は有名だ。飛び鉋(がんな)や刷毛目(はけめ)などの文様が温かみを感じさせる皿や茶わんが、多くの愛好家を引きつける▼重要無形文化財の小鹿田焼。...
居住まいを正し、コホンと咳(せき)払いを一つ。邪念を捨て、ここら辺でちょいとマジメに一考したい。そう、今回の衆院選である▼親高市派は思っていよう。選挙は「待ってました」と。...
頭のいい人は足の早い旅人。人より先に目的地に着く。...
さらしを巻き、片肌脱いだ女性の眼光は鋭い。「半か丁か」。すごみを含んだ声でサイコロの入った壺(つぼ)を振る。任侠(にんきょう)ものではよくある場面。...
宅配便営業所でアルバイトをしたことがある。重さや形のさまざまな荷物を、配達の方面別に仕分ける作業だ。ベテラン作業員が小さく軽い小包を「ドル箱」と呼んでいたことが記憶に残っている。...
肉じゃがは旧日本海軍の英雄として名高い東郷平八郎が発案者という説がある。赴任先だった京都府舞鶴市と広島県呉市の2カ所が発祥の地を名乗っている。...
年が改まっても落ち着かない米騒動。そう思っていたら「おコメの女」というテレビドラマをやっている。コメと呼ばれる国税局資料調査課が舞台で、どうやら農業とは無関係。...
衆院の本会議場は国会議事堂の2階にある。扇状の議席をぐるりと囲むように、記者席は吹き抜けの3階に配されている▼狭い。注目の採決などは報道各社の国会担当記者でごった返す。...
判決文を読んでいくと、やはり人ごととは思えない。2022年に安倍晋三元首相が銃撃された事件で、殺人と銃刀法違反などに問われた山上徹也被告に対し、奈良地裁は無期懲役の判決を言い渡した。...
二十四節気の大寒を迎えたのは、きのう20日だった。暦の上では2月3日まで。寒さが厳しさを増す冬本番へ。...
日本刀は本来、切るのに力を必要としないという。だが、織田信長が愛用した名刀「へし切長谷部」は切れ味よりも力で押し通した苛烈さがその名に刻まれている。...
昨年9月末に1グラム当たり2万円を付け、年末には初めて2万5千円の大台に乗った。ここ数年来、上昇基調にある金相場。文字通りうなぎ上りだが、生活者の不安心理の裏返しでもある▼国内では物価高や円安。...
大分のご当地キャラクターと聞いて、まず浮かぶのはカボたんかめじろんか。九重町のミヤちゃん、別府市のべっぴょんもかわいい。他にも人気者は大勢いるが、筆者のお気に入りは臼杵市の「ほっとさん」。...
大火の被災地は大丈夫だろうか。そう気にかけてくれる参拝客もいるのではないか。...
元日の能登半島地震(2024年)、そして17日の阪神大震災(1995年)。...
午後11時38分だった。深夜の福岡空港に専用機が降り立った。テレビ各局は競って中継し、締め切り間際の新聞社は急いでデスク(上司)に一報を入れた。「今、着きました!」▼2002年5月23日である。...
学生時代に大分からの中国・武漢市訪問に参加した折、「パンダを見に行きましょう」と案内役の中国人に誘われた。一行で動物園を訪れたが、そこにいたのはレッサーパンダ。...
江戸時代、中国の通商船が嵐に遭い、九州に難を逃れた。お世話になった返礼で船長から積み荷の柑橘(かんきつ)が贈られた。そんな由来もあるのが、インドシナ地方原産のザボン▼ポルトガル語のザンボアが転じたという説がある。...
子どもの頃に見ていたものは大人になると大抵は小さく見えるものだが、135段ある石段は昔よりも高くそびえて見えた。...
ノンフィクション作家の立花隆氏(2021年死去)が東大でゼミを開講したのは1996年秋である。「伝説の立花ゼミ」で知られる▼習作のテーマは「二十歳(はたち)のころ」。学生をいろんな人へ取材に行かせた。問いは一つ。...
へぇ、と思った記憶がおぼろにある。5年ほど前、日本サッカー協会が「女子サッカーの日本最古とみられる競技写真を確認した」と発表した。...
「警察」と聞くと、特段やましいことがないのについ身構えてしまう。そんな筆者と同じような人は純真な子どもを見習いましょう。化学メーカーのクラレは、新小学1年生を対象に毎年「将来就きたい職業」調査を続けている。...
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