開業した「SHONIN PARK」の看板=24日、別府市上人ケ浜町
【別府】別府市の上人ケ浜公園(上人ケ浜町)に24日、複合型リゾート施設「SHONIN PARK(ショーニン・パーク)」がオープンした。コテージの他、レストラン、砂湯など宿泊客以外も使える施設を備える。地域と観光客が交流する新たな拠点を目指す。
現地で式典があり、事業を担う貸会議室大手ティーケーピー(TKP、東京都)の河野貴輝社長(52)が「五感で楽しめる新施設を通じ、地域づくりに貢献していきたい」とあいさつ。長野恭紘(やすひろ)市長は「市民と観光客が盛んに交流する拠点にしていきたい」と述べた。関係者約250人が完成を祝った。
宿泊施設「石のや別府」は、松の木の間に設置したコンテナ型のコテージで、露天風呂付きや広さの異なる7タイプ全23室。全部屋から別府湾を眺めることができ、リゾート地を思わせる家具で統一している。
以前の2倍の広さとなった砂湯「Sand SPA」は、最大48人が同時に利用できる。営業時間は午前8時から午後10時まで。
地元食材を使った料理を提供するレストラン(午前7時~午後10時)のほか、ハンモックに揺られながら、ジェラートやサンドイッチを楽しめるショップエリアもある。駐車場は約100台分で、午後10時に施錠する。
市は2022年から、民設民営の「パークPFI」方式で同公園の再開発を進めてきた。景観を心配する声もあり、当初計画より規模を大幅に縮小。昨年5月に着工した。
公園内にある約550本の松は傷んだりした29本を植え替え、海岸沿いの遊歩道も維持。河野社長は「地元の理解があって実現した。地域の人にも利用してほしい」と話した。