秋の日はつるべ落とし。暮れるのが早い。この時季の夕刻は交通事故が増えがちだ。ドライバーは早めのヘッドライト点灯、歩行者は反射材などの着用を▼急に冷え込んできた。...
男女共同参画に関するジェンダーギャップ指数は148カ国中118位。そんな日本で初の女性首相が誕生した。新時代へと向かう期待や高揚感を語りたいところだが…▼首相指名直前のドタバタ劇。...
「雨音はショパンの調べ」。そんなタイトルのヒット曲をご記憶だろうか。ピアノの詩人とも呼ばれるショパン(1810~49年)。...
モテ期は人生で何回ある? 恋愛支援サイトが成人男女400人に聞いたネットアンケートによれば「2回」が最多だったそうだ▼モテ期とはその語句が示す通り、異性らに「好意を持たれる旬の時期」。...
いま思う。もし現在の永田町にいたら、どのような振る舞いをしたであろう。政治とカネで信頼を失った自民党を、どんな大分弁で叱咤(しった)しただろう。野党は政権を奪える千載一遇の好機にある。...
昔むかし、強さを自負する敵軍が現れた。大勢で威勢もいい。でも待てよ、よく見ればカラスのように群れて騒いでいるだけではないか。側近は将軍に進言した。「あれなら簡単に倒せます」▼烏合(うごう)の衆の由来である。...
久大線の開通当初、キツネの化けた汽車が出たという。...
きょうから新聞週間。日本新聞協会が募集した標語に、全国から1万作以上の応募があった。別府市の木村百花さんの「知る権利 捨てたくないから 今日も読む」が佳作に選ばれた。...
さて、イシバさんである。盛者(じょうしゃ)必衰は世の常とはいえ、しーんとした夜の公邸は寂しかろう。...
ヒガンバナが風に揺れる。花火のような深紅の花も美しいが、たまに見かける白にも目を奪われる。黄はなぜか別の種のような感じがする。マンジュシャゲという呼び名の方を好む人も少なくない▼毒を持つ。...
子どもたちが家族の声援を浴びる運動会。多くは10月10日に開かれていた。緊張の身震いもあったろうが、登校時は天候によって肌寒い日もあった。筆者の場合は半世紀ほど前の話▼かつての「体育の日」。...
〈さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢(あ)うまでの遠い約束〉なのだろうか。薬師丸ひろ子はヒット曲『セーラー服と機関銃』で歌う。〈夢のいた場所に未練残しても心寒いだけさ〉。...
引退、解散、卒業…。どの界隈(かいわい)でも、推しが一線を引くのはつらい。女性3人組の人気音楽グループPerfume(パフューム)が活動休止を発表した。近未来的なテクノサウンド、完璧にシンクロする洗練された振り付け…。...
「コンサバ(コンサバティブ、保守的)」がひと頃もてはやされた。落ち着きのあるファッションだったり、控えめな性格だったり。...
He takes too many liberties.「彼はとても多くの自由を手にする」と訳せそうだが、そうではない。「彼はずうずうしい」という意である▼英単語を見つめれば言わんとすることが分かる。...
鉛筆のように痩せ細っていたサンマが、昔の姿で戻ってきた。小ぶりな上に不漁が続いていたが、今年は例年より太めで水揚げも好調。...
苗半作。そんな言葉を家庭菜園の大先輩から教わった。苗の出来、不出来によって作柄の半分が決まるという。...
中国の故事にある。〈笑う者は測るべからざるなり〉。いつも笑顔の人は真意が分からず恐ろしい、という意である▼自民党初の女性総裁になった高市早苗氏(64)は、言葉を述べる際に「作り笑い」をよく挟む。...
季節は巡る。スーパーの棚から冷やし中華が姿を消し、早くもおでんの具材が並び始めた。さっそく今季初のおでんにありついた。...
初めて口にしたのは高校生、いやもっと前だった。むろん晩酌ではない。...
高度経済成長の光と影が交錯していた1970年、大阪万博が開かれた。...
キラキラネームが減ったか。改正戸籍法で一定のルールが定められたし、昨年の名前ランキングを見ても少なくなった気がする。...
秋田県知事が四国のじゃこ天は貧乏くさいと発言、謝罪したのは一昨年。失言を逆手に取った四国側首長らの機転で合同物産展が開かれ、事なきを得た▼今夏は新潟県上越市長が兵庫県三田市の「米はまずい」と述べ、即座に謝罪した。...
児童書『おしりたんてい』(ポプラ社)は累計3千万部を超える大ヒットシリーズである。顔の形がお尻に見える名探偵が数々の事件、難題をププッと解決する▼口癖は「フーム、においますね」。...
誰が名付けたか、テレビ番組に「飯テロドラマ」というカテゴリーがある。初回放送は深夜。...
米天文学者パーシバル・ローウェル(1855~1916年)は、熱心な火星人論者として有名だった。その文明は地球人をしのぐと主張。...
それにしても目まぐるしい。9人が立候補して盛り上がりを演出した昨年の自民党総裁選から、わずか1年でまた総裁選。今回は少数与党として、参院選大敗の後遺症も抱えた状況である▼4人減った立候補者は前回に続く再挑戦。...
「百万ドルの夜景」は本来は「とても美しい」という意味ではない。...
墓参りにでも行く途中だったのかもしれない。休日に立ち寄った雑貨店で、女性客が「マッチありますか」と尋ねていた。店員が案内していたから今も売られているようだ▼物心ついた頃には使い捨てライターが幅を利かせていた。...
長州出身の若者5人が幕末期に国禁を破り、英国へ渡ったのは1863年であった。日本史に名を残す「長州ファイブ」である▼1年の密航留学で西洋の近代文明を学んだ。...
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