男子中学生の振る舞いに感動した大分市新春日町の住吉川沿いの交差点=3月27日
3月27日朝のことだ。大分市新春日町の住吉川(毘沙門川・びしゃもんがわ)横の細い道を乗用車が走っていた。乗用車が交差点から広い道路に出ようとしていたら、男子中学生1人が歩道を歩いて右側から交差点に近づいてきた。乗用車はキッチリと一時停止。中学生はやや小走りに乗用車の前を通って、4メートルほどの横断歩道を渡った。
渡り終えた直後、中学生が立ち止まった。そして「回れ右」をし、一時停止中の乗用車の方を向いて、深々と一礼したのだ。その一部始終を見ていた私は、あまりに立派な中学生の振る舞いに心を打たれてしまった。
「止まってくれた乗用車に軽く会釈して道路を渡る」というのは、よく見かける光景。新春日町で見た中学生は「軽く会釈」どころではなく、腰を90度近く曲げた姿勢で、数秒間、頭を下げていたのだ。
感謝の気持ちがこちらにまで伝わってきたではないか。ドライバーは、最上級のすがすがしさを感じたに違いない。
大分大付属中か王子中の生徒だと思われる。家庭や学校の教育が素晴らしく、生徒自身も素直な子なのだろうと推察される。
「きょうは、いい一日になりそうだ」。感激したまま、JCOMホルトホール大分(大分市金池南)のスタジオに向かい、「あのころに卍固め」の生放送に臨んだ。
■「電通」とスナック「B面」の半端ない感謝の気持ち
「礼」にまつわる感激・感動を二つ紹介したい。広告最大手「電通」(本社・東京都)の幹部社員と食事をした帰りのこと。JR新橋駅(東京都港区)の改札口までわざわざ見送りに来てくれて、改札を通過した私が見えなくなるまでずっと礼(お辞儀)をしたままだったのだ。途中で振り返ったら、まだ同じ姿勢でいたので驚いた。電通に関しては、同様のシーンが多々あり、大変恐縮してしまう。
大分市府内町の地下飲食街「心のオアシス 府内横丁」にあるスナック「B面」の池永猛店主は、客が帰る際に地上まで見送りに来る。通行人がいても関係なく「ありがとうございました」と、周辺に響き渡るような大きな声を出し、腰を90度以上曲げた姿勢で礼をする。さらにすごいのは、歩いて帰る客が100メートルほど離れても、振り返ると、まだ礼をしている。ビックリするくらい長時間、頭を下げたままなのだ。池永店主の感謝のエネルギー大放出だ。これは一度体験してみてほしい。