東京電力は16日、福島第1原発3号機で計画している超小型ドローンによる原子炉格納容器の内部調査について、12月中の着手を断念したと発表した。1日の動作確認中、容器内の発着地点までドローンを挿入できないトラブルが起き、原因解明に至っていないため。内部調査の新たな着手時期は未定としている。
東電によると、ドローンは格納容器の貫通部(直径14センチ)を通して挿入する計画。発着台や無線中継器を挿入する専用装置で押し込んでも、貫通部の途中で進まなかった。装置先端のカメラは視野が狭く挿入を妨げる段差などを見つけられないため、東電はカメラを増やした上で改めて調べることにした。
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