今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)は、中国地方5県を中心に開催された。計5日間、現地でフェンシングや重量挙げなどを取材した。 初めてインターハイを取材した2016年も中国開催。...
最新のデジタル技術を使って、戦争の記録の掘り起こしや継承に取り組む東京大大学院教授、渡辺英徳さん(佐伯市出身)を招いた講演会を21日に弊社編集局の主催で開いた。 戦後80年。戦争体験者がいなくなる中で、記憶をどう次世代に継承し、平和な...
大分合同新聞社は県内の取材拠点として大分市の本社のほか、4総局と9支局を置いている。総局は別府、日田、中津、佐伯各市にあり複数の記者が所属。支局は周辺都市に置かれ、駐在するのは1人だけ。ここではあまり知られていない支局について話したい。...
全国高校野球選手権大会の決勝は最後まで目が離せない接戦だった。沖縄尚学が日大三(西東京)を破り、夏の甲子園で初優勝。2年生のエース末吉良丞、背番号10・新垣有絃の左右二枚看板の投球が素晴らしかった。...
「この社長がもし倒れたら、会社はどうなるんだろうか…」 地場企業を取材していると、こうした不安が胸をかすめることがある。 経営手腕とカリスマ性が光り、年金世代になっても一線で活躍中―という経営者は多い。それ自体は素晴らしい。...
国東支局に着任して間もなく2年半となる。その間、年に4回開かれる国東市議会と姫島村議会の定例会や、臨時会、市の各課が議員に政策の詳細などを説明する全員協議会を取材し、住民の代表である議員の役割の重要性をあらためて実感している。...
旧聞に属するが、6月に開かれた日本将棋連盟の棋士総会で、女流棋士が女流タイトル戦の白玲戦を通算5期獲得し永世称号を得れば、棋士に編入する制度が可決された。この制度改正には、ネット上などで今も賛否両論あるようだ。...
「まさか」と驚いただろうか。それとも「やっぱり」と首肯しただろうか。大分市発注のごみ収集や公園の除草作業などを巡り入札の不正が相次いで摘発された。事件では、市職員が非公表の予定価格を20件以上、業者や当時の市議に漏らしたとされる。...
80回目の終戦記念日が近づいた。大学時代を過ごした長崎のまちはこの時期、しんみりした空気に包まれる。 アルバイトで平和祈念式典の会場設営を手伝ったことを思い出す。7万人以上もの命が奪われた深い悲しみと、核廃絶が進まない現実への強い怒り...
30年前に紙面制作の仕事を始めた頃から、よく見るようになった夢がある。締め切り時間が目前に迫っているのに、紙面は真っ白。見出しもレイアウトもできていない。驚き、「どうしよう」と焦る中で目が覚める。整理記者なら「あるある」の悪夢だ。...
戦後80年の今年、全国各地の戦争体験者の声を伝える「あの時私は」を本紙に随時掲載している。地方紙20社が連携したリレー企画で、地上戦のあった沖縄を除けば空襲関連の記事を送ってくる新聞社が多い。...
日本の総人口減少が止まらない―。昨年は亡くなった人が約162万人、生まれた子どもが約72万人で、約90万人の人口が減った。大分県の人口(約108万人)の8割がいなくなった計算で、政府の推計を15年速いペースで進む。ここ数年は超過死亡数が想...
少し前の話になるが4月にあった、別府の春の風物詩である扇山火まつり。実際に見るのも良いが、写真で撮影するとさらに迫力のある1枚になる。...
「コメは買ったことがない」。前任の農相がそんな発言をして更迭されたが、我が家も買ったことがない。農家の友人がいる豊後高田市の実家から、いつももらっている。県内でも同じような家庭は結構あるだろう。...
参院選が始まる。 7月3日公示、20日投開票の日程が確実になった。大分選挙区は改選1議席に対し、現職や元職、新人の計4人が立候補を表明。他に出馬の動きもある。 夏の厳しい暑さの中で、17日間の熱戦が繰り広げられる。...
私の属する、日々の紙面制作に携わるニュース編集部整理班。仕事の三本柱は(1)価値判断(2)見出し(3)レイアウトだ。...
第73回大分県高校総合体育大会は5月31日~6月2日を主日程に、全34競技が実施された。県内の高校スポーツ最大の祭典に、約6500人が出場。熱戦の様子やたくさんのドラマを「オール編集局」で総力取材し、紙面で伝えた。...
統一地方選のあった2023年から今年春までの間、大分県内で首長選挙が相次ぎ、顔ぶれが大きく変わった。広瀬勝貞前知事(82)の勇退がきっかけと言っても過言ではないだろう。...
先日、豊後大野市内の山間部にある空き家からアルミサッシを盗もうとした容疑者が窃盗未遂で逮捕された。真っ昼間の大胆な犯行には急速に進む過疎化が関係しているような気がして、周辺部の今後について考えさせられた。...
4月から主にスポーツ面の制作を担当している。朝刊の作業は夕方から深夜まで慌ただしい。プロ野球やJリーグなどナイターの競技も多く、記事が出来上がってから締め切りまでの時間が短い。さまざまな試合結果を踏まえ、見出しの大きさやレイアウトを素早く...
人口減少の時代でも伸びる地場企業を取材していると、経営姿勢や掲げる理念に共通点があると気づく。「三方よし」の精神だ。 「買い手よし、売り手よし、世間よし」を信条とする、近江商人の経営哲学。自社だけでなく顧客や地域全体が潤うことを目指す...
国東市では、2006年4月に約3万4600人だった人口が25年3月には約2万4800人となり、19年間で30%近く減った。それに伴い高齢化も進行。65歳以上の割合を示す高齢化率は昨年度末時点で約44・4%に達している。 そんな中、後を...
将棋の名人戦が2年続けて県内開催されることになった。昨年の別府市に続き、今年(第83期)も5月17~18日、宇佐市の宇佐神宮で第4局が対局される。名人戦は七番勝負で、どちらかが4勝した時点でその期は終了。...
死者約1万8千人―。改めてショッキングな数字が打ち出された。先月末、政府の作業部会が公表した南海トラフ巨大地震による大分県内の被害想定である。全国では最悪のケースで約29万8千人の犠牲者を予想しており「国難」級の大災害となる可能性を示した...
唖然(あぜん)とした。大分東署生活安全課に所属する巡査の女(27)が他人に譲渡する目的を隠して預金口座を開設したとして、3月に逮捕、起訴された。 転売目的のいわゆる「口座詐欺」の摘発は、大分県警が全国に先駆けた捜査手法だ。...
1995年4月1日付の朝刊1面を見ると「NYで一時86円30銭」という大きな見出しが付いていた。現在1ドルは150円前後。30年前の円高ドル安時代とはかけ離れてしまったことを感じる。 当時の首相は大分県出身の村山富市氏。2面には記者席...
今春、わが子が小学校を卒業した。3月の学校新聞には6年生全員が中学で挑戦したいことを記しており、明るく前向きな目標が並んでいた。「勉強とスポーツを両立させたい」「ゲームを作りたい」「新しい友達をつくりたい」。...
普段の取材活動にかかせない道具であるカメラ。 その記者用カメラ機材の更新にめどがつき一安心している。 現在配備している一眼レフカメラは、メーカーの修理対応期間が過ぎ、故障しても修理できず予備の機材でなんとかやりくりしている状態だ...
人はどういうときに笑うのだろう。古くから考察されてきた一つに「優越理論」というものがある。他人の滑稽な失敗や欠点を見聞きし優越感を持つときに笑う。他にも理論はあるがここでは省く。 地下鉄サリン事件から30年になる。当時私は学生だった。...
米国大統領に返り咲いたトランプ氏は、やりたい放題だ。「カナダは米国の州になるべき」「デンマーク領グリーンランドを取得する」。主権を軽視した暴言を繰り返し、一方的な関税引き上げなど貿易ルールはないがしろ。...
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