東洋経済新報社(東京都)が運営するビジネスニュースサイト「東洋経済オンライン」を見て、衝撃を受けた。「人が去っていく『転出超過率』の高い自治体ランキング」のタイトルで掲載された記事で、国東市が全国ワースト4位と紹介されていた。...
12日に閉会した大分市議会の12月定例会は、一般質問が4、5、8日にあった。市内佐賀関で起きた大規模火災の被災者支援や災害対策に当たる職員の業務時間を確保するため、市議1人当たりの質問時間を答弁込みで通常の60分ではなく、30分に。18人...
あれだけ分厚かった日めくりカレンダーもすっかり薄くなった。1年を締めくくる12月に入った。 本紙では今年も県内各地の年末の様子を伝える「歳末をゆく」のコーナーを始めた。「歳末点描」「年の瀬風景」などと名称を変えながら、師走の恒例企画と...
信じがたい惨事だ。猛火が集落をのみ込んだ。大分市佐賀関の大規模火災は男性1人の命を奪い、民家など約180棟を焼損させた。被災エリアは約4・9ヘクタール。地震と複合せず、平成以降で起きた市街地火災では国内最大とみられる。 消火に1週間以...
今月初め、北九州市立美術館で「黒田征太郎展 絵でできること」を見た。同市在住で画家・イラストレーターの黒田さんは86歳。これまでの歩みを約650点の作品とともに振り返る展覧会だった。 黒田さんの描く絵は、色使いも含め自由そのもの。...
国内外の車いすランナーが大分市の公道コースを駆け抜ける「大分国際車いすマラソン」。44回を迎えた今年も、本社編集局は記者とカメラマンを合わせて総勢20人以上を取材に投入した。国政選挙や統一地方選を除けば、本社が最も手厚い取材態勢で臨んでい...
先進的な移住者施策が実を結び、転入者が転出者を上回る「社会増」を11年連続で達成している豊後高田市。移住者は増えても、ほぼ全ての自治体と同じように死亡者が出生者を上回る「自然減」は進む。 産業や人口の集まる中心部でも空き家が目立つよう...
これだけ動画があふれる現在、写真ならではの表現で良いものがないかと考えていた。 以前は、そこまでの興味はなかったが、ニュース性もあり写真との相性も良いと考え、最近ひそかに力を入れているのが、月や星空などを撮影する天体写真。...
飼い猫が14歳目前で旅立った。2歳で腎臓病と診断され、療法食を与えながら、それなりに元気に過ごしてきた。末期と告げられた最後の2カ月は毎日、自宅で脱水症状を和らげる輸液をし、少しでも食べてくれる餌を探し回った。やせ細った姿、苦しげな表情を...
「政界、一寸先は闇」。この言葉を実感する日々だ。 4日の自民党総裁選では、高市早苗氏が党員の圧倒的な支持を追い風に、本命視されていた小泉進次郎氏を決選投票で破った。...
ニュースデスクの担当になって1年半。日々起きる事件や事故をどうふるいにかけ、どの程度紙幅を割き、紙面を構成していくか頭を悩ませている。いつどこで何が起きたかだけでなく、起きたことの背景や意味を解説する記事を、なるべく多く掲載したい。...
今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)は、中国地方5県を中心に開催された。計5日間、現地でフェンシングや重量挙げなどを取材した。 初めてインターハイを取材した2016年も中国開催。...
最新のデジタル技術を使って、戦争の記録の掘り起こしや継承に取り組む東京大大学院教授、渡辺英徳さん(佐伯市出身)を招いた講演会を21日に弊社編集局の主催で開いた。 戦後80年。戦争体験者がいなくなる中で、記憶をどう次世代に継承し、平和な...
大分合同新聞社は県内の取材拠点として大分市の本社のほか、4総局と9支局を置いている。総局は別府、日田、中津、佐伯各市にあり複数の記者が所属。支局は周辺都市に置かれ、駐在するのは1人だけ。ここではあまり知られていない支局について話したい。...
全国高校野球選手権大会の決勝は最後まで目が離せない接戦だった。沖縄尚学が日大三(西東京)を破り、夏の甲子園で初優勝。2年生のエース末吉良丞、背番号10・新垣有絃の左右二枚看板の投球が素晴らしかった。...
「この社長がもし倒れたら、会社はどうなるんだろうか…」 地場企業を取材していると、こうした不安が胸をかすめることがある。 経営手腕とカリスマ性が光り、年金世代になっても一線で活躍中―という経営者は多い。それ自体は素晴らしい。...
国東支局に着任して間もなく2年半となる。その間、年に4回開かれる国東市議会と姫島村議会の定例会や、臨時会、市の各課が議員に政策の詳細などを説明する全員協議会を取材し、住民の代表である議員の役割の重要性をあらためて実感している。...
旧聞に属するが、6月に開かれた日本将棋連盟の棋士総会で、女流棋士が女流タイトル戦の白玲戦を通算5期獲得し永世称号を得れば、棋士に編入する制度が可決された。この制度改正には、ネット上などで今も賛否両論あるようだ。...
「まさか」と驚いただろうか。それとも「やっぱり」と首肯しただろうか。大分市発注のごみ収集や公園の除草作業などを巡り入札の不正が相次いで摘発された。事件では、市職員が非公表の予定価格を20件以上、業者や当時の市議に漏らしたとされる。...
80回目の終戦記念日が近づいた。大学時代を過ごした長崎のまちはこの時期、しんみりした空気に包まれる。 アルバイトで平和祈念式典の会場設営を手伝ったことを思い出す。7万人以上もの命が奪われた深い悲しみと、核廃絶が進まない現実への強い怒り...
30年前に紙面制作の仕事を始めた頃から、よく見るようになった夢がある。締め切り時間が目前に迫っているのに、紙面は真っ白。見出しもレイアウトもできていない。驚き、「どうしよう」と焦る中で目が覚める。整理記者なら「あるある」の悪夢だ。...
戦後80年の今年、全国各地の戦争体験者の声を伝える「あの時私は」を本紙に随時掲載している。地方紙20社が連携したリレー企画で、地上戦のあった沖縄を除けば空襲関連の記事を送ってくる新聞社が多い。...
日本の総人口減少が止まらない―。昨年は亡くなった人が約162万人、生まれた子どもが約72万人で、約90万人の人口が減った。大分県の人口(約108万人)の8割がいなくなった計算で、政府の推計を15年速いペースで進む。ここ数年は超過死亡数が想...
少し前の話になるが4月にあった、別府の春の風物詩である扇山火まつり。実際に見るのも良いが、写真で撮影するとさらに迫力のある1枚になる。...
「コメは買ったことがない」。前任の農相がそんな発言をして更迭されたが、我が家も買ったことがない。農家の友人がいる豊後高田市の実家から、いつももらっている。県内でも同じような家庭は結構あるだろう。...
参院選が始まる。 7月3日公示、20日投開票の日程が確実になった。大分選挙区は改選1議席に対し、現職や元職、新人の計4人が立候補を表明。他に出馬の動きもある。 夏の厳しい暑さの中で、17日間の熱戦が繰り広げられる。...
私の属する、日々の紙面制作に携わるニュース編集部整理班。仕事の三本柱は(1)価値判断(2)見出し(3)レイアウトだ。...
第73回大分県高校総合体育大会は5月31日~6月2日を主日程に、全34競技が実施された。県内の高校スポーツ最大の祭典に、約6500人が出場。熱戦の様子やたくさんのドラマを「オール編集局」で総力取材し、紙面で伝えた。...
統一地方選のあった2023年から今年春までの間、大分県内で首長選挙が相次ぎ、顔ぶれが大きく変わった。広瀬勝貞前知事(82)の勇退がきっかけと言っても過言ではないだろう。...
先日、豊後大野市内の山間部にある空き家からアルミサッシを盗もうとした容疑者が窃盗未遂で逮捕された。真っ昼間の大胆な犯行には急速に進む過疎化が関係しているような気がして、周辺部の今後について考えさせられた。...
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