4月から主にスポーツ面の制作を担当している。朝刊の作業は夕方から深夜まで慌ただしい。プロ野球やJリーグなどナイターの競技も多く、記事が出来上がってから締め切りまでの時間が短い。さまざまな試合結果を踏まえ、見出しの大きさやレイアウトを素早く...
人口減少の時代でも伸びる地場企業を取材していると、経営姿勢や掲げる理念に共通点があると気づく。「三方よし」の精神だ。 「買い手よし、売り手よし、世間よし」を信条とする、近江商人の経営哲学。自社だけでなく顧客や地域全体が潤うことを目指す...
国東市では、2006年4月に約3万4600人だった人口が25年3月には約2万4800人となり、19年間で30%近く減った。それに伴い高齢化も進行。65歳以上の割合を示す高齢化率は昨年度末時点で約44・4%に達している。 そんな中、後を...
将棋の名人戦が2年続けて県内開催されることになった。昨年の別府市に続き、今年(第83期)も5月17~18日、宇佐市の宇佐神宮で第4局が対局される。名人戦は七番勝負で、どちらかが4勝した時点でその期は終了。...
死者約1万8千人―。改めてショッキングな数字が打ち出された。先月末、政府の作業部会が公表した南海トラフ巨大地震による大分県内の被害想定である。全国では最悪のケースで約29万8千人の犠牲者を予想しており「国難」級の大災害となる可能性を示した...
唖然(あぜん)とした。大分東署生活安全課に所属する巡査の女(27)が他人に譲渡する目的を隠して預金口座を開設したとして、3月に逮捕、起訴された。 転売目的のいわゆる「口座詐欺」の摘発は、大分県警が全国に先駆けた捜査手法だ。...
1995年4月1日付の朝刊1面を見ると「NYで一時86円30銭」という大きな見出しが付いていた。現在1ドルは150円前後。30年前の円高ドル安時代とはかけ離れてしまったことを感じる。 当時の首相は大分県出身の村山富市氏。2面には記者席...
今春、わが子が小学校を卒業した。3月の学校新聞には6年生全員が中学で挑戦したいことを記しており、明るく前向きな目標が並んでいた。「勉強とスポーツを両立させたい」「ゲームを作りたい」「新しい友達をつくりたい」。...
普段の取材活動にかかせない道具であるカメラ。 その記者用カメラ機材の更新にめどがつき一安心している。 現在配備している一眼レフカメラは、メーカーの修理対応期間が過ぎ、故障しても修理できず予備の機材でなんとかやりくりしている状態だ...
人はどういうときに笑うのだろう。古くから考察されてきた一つに「優越理論」というものがある。他人の滑稽な失敗や欠点を見聞きし優越感を持つときに笑う。他にも理論はあるがここでは省く。 地下鉄サリン事件から30年になる。当時私は学生だった。...
米国大統領に返り咲いたトランプ氏は、やりたい放題だ。「カナダは米国の州になるべき」「デンマーク領グリーンランドを取得する」。主権を軽視した暴言を繰り返し、一方的な関税引き上げなど貿易ルールはないがしろ。...
コロナ禍を脱して観光需要が回復している。昨年の県内の宿泊者数は延べ508万人(速報値)で、前年に比べて1割強の58万人増えた。県が2006年に統計を開始して以降、最多になった。 底上げしたのはインバウンド(訪日客)。...
1995年1月17日午前5時46分、兵庫県を中心に激しい揺れが襲った。当時大学生だった私は神戸市東灘区の間借りしていた一軒家の2階で被災した。 築60年を超えていたはずの建物は、巨大地震の前になすすべがなかった。...
今年、2025(令和7)年は大きな節目が重なる年だ。阪神大震災30年、太平洋戦争終結80年。昭和に換算すると100年となる。 大震災が起きた1995年1月17日。当時学生だった私は、被災地とは離れた地で、何も知らずテレビをつけた。...
笛や太鼓のリズムに合わせて懸命に舞う小さな姿はりりしくも、かわいくもあり、多くの観客から惜しみない拍手が送られた。 1日に豊後大野市清川町の市神楽会館であった「子ども神楽大会」。中学生以下のメンバーがいる市内7団体が出演し、ステージ上...
シーズンオフに行われるプロスポーツ選手の契約更改や移籍といった話題を指すストーブリーグ。特にJリーグは選手の入れ替わりが激しく、ネット上では年末年始、各チームの主力選手の動向や来季の順位予想で盛り上がる。...
人口約1700人の姫島村。25年前の約2900人に比べて大幅に減っており、コミュニティーや地域経済の維持に不安を抱く村民は多い。昨年11月に就任した大海靖治村長も、さまざまな場で人口減少対策を最優先の課題として挙げており、待ったなしの状態...
衆院大分3区選出の岩屋毅氏が2024年10月に外相に就任し、約3カ月半が経過した。同11月のペルーを皮切りに、今月13~16日は韓国、フィリピン、パラオを訪問。省務、国会、外遊に加え、国会議員としての地元活動もあり、多忙を極めていそうだ。...
きょう13日は「成人の日」。祝日法は「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」ための日と定めている。元服や裳着(もぎ)といった武家や公家の儀式に代わって設けられ、2000年からは「ハッピーマンデー法」により1月の第...
2025年が明けた。昭和に換算すると100年の節目。高度経済成長期の末期に生を受けた筆者に昭和の響きは懐かしくて温かく、厳かな気持ちにも駆られる。...
以前、県内の小学校で新聞作りの授業をする機会があった。私は子どもたちに「見出しは記事の内容を分かりやすく教えてくれるもの。家の表札と同じです」と言った。けれど、自分の家には表札が付いていなかった。...
図書館を出た後、はっとした。そして非礼を反省した。 本を返す際、一言も言葉を発しなかったことを思い出したからだ。最近は自動貸出機を利用することがほとんど。カウンターで返却する時もつい無言で済ませてしまった。 タッチパネル注文にセル...
12月、編集局は年末年始に掲載する記事の準備で忙しくなる。この一年に他界した著名人をしのぶ「墓碑銘」もその一つ。今年10月に亡くなった元大分商工会議所会頭の安藤昭三さん(享年96)は、短い間だったが経済記者として取材を担当し、印象深い人だ...
10月中旬、大分市人権フォトコンテストの審査委員を務めた。初めての仕事に緊張しながら参加した。 このコンテストは、人権を考えるきっかけにしてもらおうと同市が毎年実施しており、今年で18回目を迎えた。テーマは「With You 共助~一...
「その時、踏むがいいと銅板のあの人は司祭にむかって言った」。遠藤周作の小説『沈黙』のクライマックスだ。舞台は江戸時代の長崎。島原の乱が鎮圧されて間もなく、キリシタン禁制が厳しい中、ポルトガル司祭ロドリゴは布教を絶やさぬため日本に潜入する。...
少数与党となった第2次石破内閣が発足して2週間になる。共同通信社による直近の世論調査(16、17両日)で内閣支持率は40・0%。前回(10月28、29両日)の32・1%から持ち直したものの、支持と不支持は拮抗(きっこう)している。党内基盤...
24日付の紙面はこちら