訪問福祉理美容の講習会で手本を見せる組合員=1月、豊後大野市内(県生活衛生営業指導センター提供)
高齢者施設などに理容・美容師が訪ねてヘアカットをする「訪問福祉理美容」について、利用者にどのような効果があったかを県生活衛生同業組合が調査した。要介護度の高い人も会話や表情に良い影響が表れ、心理的な刺激を得られることが示された。
組合によると、調査は昨年10~12月に初めて実施した。臼杵、佐伯両市の高齢者施設と老人ホームの計6施設で、利用者の変化を「会話」「表情」「行動量」の3項目で調べた。
対象者は45人。80代以上が8割強、要介護3~5の人が8割弱を占める。理容・美容師の訪問は合わせて10日間あり、それぞれ▽実施当日▽3日後▽7日後―の様子を通常時と比較した。
実施日は変化が顕著で、約7割の人に会話の増加や笑顔が表れた。3日後は約3割、7日後も約1割の人に効果が残っていた。行動量は実施当日、4割の人に活発化が見られた。
組合は「2026年度は調査地域を増やし、地域や年代別などで違いがあるのかどうか分析したい」と述べた。
組合は厚生労働省からの補助を受け、訪問福祉理美容の充実を含めた地域活性化事業を25年度から実施。調査もその一環で取り組んだ。